日が長くなり、日差しも強くなってきました。
夏の訪れはどこかワクワクしてしまうのですが、どうしても気になってしまうのが「紫外線」。
お肌の日焼け対策、紫外線(UV)ケアをしている方は多いと思いますが、髪・頭皮のUVケアはしていますか?
今日は、髪・頭皮の日焼け対策、UVケアについて考えていきましょう。
髪・頭皮だって日焼けする!
日焼けと聞くと、真っ先に思いつくのは「お肌」だと思います。
お肌の日焼けを防ぐために、日焼け止めを塗ったり、日傘を使ったりする方が多いはず。
では、そもそも日焼けはどんなメカニズムで起きているのでしょうか。
日焼けを引き起こす「紫外線」の正体
まず、日焼けの原因となるのは紫外線。紫外線は、太陽光線に含まれているものです。
とはいえ、太陽光線の全てが紫外線というわけではありません。
太陽光線の内訳は、こんな感じです。
可視光線 | 50%程度 | 人の目に届く光、眩しさを感じさせる |
赤外線 | 45%程度 | 熱作用のある光、暖かさを感じさせる |
紫外線 | 5%程度 | 眩しさも暖かさもないが、日焼けの原因になる |
紫外線はさらに、波長の長さによって「UVA(紫外線A波)」「UVB(紫外線B波)」「UVC(紫外線C波)」に分けられますが、日焼けの原因になるのは「UVA(紫外線A波)」「UVB(紫外線B波)」の2つです。
UVA(紫外線A波) | 波長が長く、エネルギーが弱い。 浴びている感覚が小さいものの、雲や窓ガラスなども通過し、 いつも私たちの周りに存在する(「生活紫外線」と呼ばれる) 皮膚の表面を通過し真皮まで届くため、 シミやシワの原因になる。 紫外線の9割を占める。 |
UVB(紫外線B波) | 波長が短く、エネルギーが強い。 肌の表面の細胞を傷つけ、炎症を引き起こしたり、 サンバーンや皮膚がんの原因になる (「レジャー紫外線」と呼ばれる) 雲などで遮られやすく、皮膚の真皮には到達しづらい。 |
UVC(紫外線C波) | 大半はオゾン層に吸収されて地表に届かない |
紫外線が日焼けを起こすメカニズム
続いて、UVAやUVBが日焼けを引き起こすしくみを見ていきましょう。
まず、肌が紫外線を浴びると活性酵素が発生します(図①)。
これは紫外線の刺激から肌を守ろうとする働きから生まれるものです。
この活性酵素はメラノサイト(色素細胞)に「メラニンをつくれ」と命令を送ります(図②)。
「メラニン」って、何となく日焼けやシミ・そばかすを引き起こす悪者のように感じられますよね。
でも、実はメラニンって、真皮に紫外線が届く前に吸収し、お肌の細胞を守ってくれるものなのです。
通常、このメラニンはターンオーバー(新しい肌が生まれ、古い肌が剥がれ落ちるサイクル)によって、皮ふの表面まで運ばれて剥がれ落ちていきます(図③)。
でも、加齢などの影響によってメラニンが大量に生成されてしまうと、ターンオーバーでの排出が間に合わなくなります。その結果、お肌に残ってしまったメラニンによって、肌が黒ずんで見えたり、シミやそばかすをつくり出したりするというわけです(図④)。
(図引用:日焼け止めで美白対策!紫外線から肌を守りながら、シミや予防。大人も使える子供用サンスクリーン)
髪の毛・頭皮だって日焼けする!
さて、ここまでは主にお肌の紫外線について見てきましたが、実は「髪の毛」「頭皮」も日焼けするんです。
よく考えれば当然のことですよね。
だって、身体のなかでいちばん太陽に近い場所にあるのが頭部なのですから。
髪・頭皮が日焼けするとどうなる?
さて、ここでは日焼けによって髪・頭皮が受ける影響をまとめていきます。
最初に断っておくと、少し怖い事実もあるかもしれません。
でも「正しく知ること」は対策の第一歩。
一つひとつ見ていきましょう。
(図引用:ウェルベストショッピング楽天市場店「髪と頭皮の日焼けを防ぐ」より」
髪が日焼けすると、どうなる?
髪の毛には、肌に比べると大量のメラニンが含まれています。
なので、肌に比べると紫外線に強いのですが、浴びすぎると髪は深刻なダメージを受けることになります。
まず、太陽光=紫外線を強く浴びることで、髪の表面の脂質(MEA)が損なわれ、タンパク質も壊れてキューティクル層間の結びつきが弱まり浮き上がりやすくなります。
そのため、ガサガサと手触りが悪くなったり、小さな摩擦でキューティクルが削れたりはがれてしまったりするのです。
(イラスト引用:『最高のヘナを求めて』P25)
その結果、毛髪のタンパク質やメラニン色素が壊れ、髪の成分が流出しやすくなります。
こうして髪は空洞が増え、コシ(弾力)がなくなったりゴワついたりして、しなやかさが低下し、ツヤがなくなってしまうのです。
紫外線によって起きる頭皮のダメージ:「炎症」「乾燥」「白髪」
そして、忘れてはいけないのは頭皮。
「炎天下にいたら、頭皮が日焼けしてヒリヒリしてしまった…」なんて経験のある方もいらっしゃるのでは?
頭皮もお肌と同じように、日焼けによってさまざまなトラブルが起こります。
ここで特に注意したいのは「炎症」「乾燥」「白髪」の3つです。
赤み、かゆみ、ヒリヒリ、脱毛……頭皮の「炎症」
まず、頭皮に強い紫外線を受けると「炎症」が起こります。
そして、赤みやかゆみ、ヒリヒリ感などの症状へとつながります。
かゆみが気になって頭皮をかきむしると、ますます炎症が強くなるおそれがあるので要注意!
炎症が治まった後は、頭皮の表皮が剥がれてフケとなって落ちることもあります。ただし、この症状は一時的なものです。
とはいえ、頭皮の炎症が毛穴にまで広がることもあります。
その場合は、髪が抜けてしまうこともあるのでご注意ください。
脱毛は一時的なもので、炎症が治ると髪は再び生えてくるのが通常です。
しかし、頭皮のダメージは確実に蓄積され続けます。
頭皮環境の乱れが、やがて薄毛につながるリスクがある……という点はお忘れなく!
肌トラブルにつながる!? 頭皮の「乾燥」
頭皮の日焼けによって起こるもうひとつの典型的な症状は「乾燥」です。
強い紫外線を浴び続けると、頭皮から水分が失われていきます。
すると、頭皮のバリア機能が低下して、肌トラブルが起こりやすくなることがあるでしょう。
「普段使用しているシャンプーが合わなくなる」なんて時は、頭皮が乾燥しているのかもしれません。
紫外線は「白髪」の原因にもなる?
そしてもうひとつ、強い紫外線は「白髪」の原因にもなります。
髪の毛の「色」は、メラノサイト(色素細胞)で生成されたメラニン色素によって決まります。
紫外線によってメラノサイトがダメージを受けると、メラニン色素をつくり出す働きが弱まってしまいます。
すると、髪が黒く色付けられなくなり、白髪が増えることになるのです。
日焼けの時期、髪の洗い過ぎにも気をつけて
ちなみに、、、
太陽光・紫外線の強い時期は、たくさん汗をかくためシャワーをよく浴びることになるでしょう。
しかし、実は、洗いすぎは、髪のダメージの原因の一つ。
シャンプーと乾燥を繰り返す頻度が高くなると、キューティクルが傷みやすい状況になるのです。
まず、髪を洗い過ぎすると、本来は必要な皮脂まで洗い流してしまうことになります。
すると、髪や頭皮は紫外線のダメージをより強く受けることになります。
「非常事態」を感じ取った身体は、皮脂を過剰に分泌するようになり、余分な皮脂が毛穴を防ぐようになっていきます。
そして、地肌は脂ぎった状態になり、ひどいときは髪全体がべっとりしてしまいます。
こうなると、毎日シャンプーをせざるを得なくなりますし、もっと髪が洗いたくなる……
(引用元:髪の毛、洗い過ぎていませんか?〜髪本来の美しさを取り戻すシャンプーのポイント〜)
こんな負のサイクルにハマってしまうと、さらに紫外線の影響を強く受けるようになります。
すると、頭皮が炎症・乾燥を起こしやすくり、白髪を増やす原因になり、さらには薄毛を引き起こす可能性が高まるのです。
一度ダメージを受けた髪は、二度と元には戻らない
ここまで紫外線が髪・頭皮に与える影響を見てきましたが、ダメージだけではなく「薄毛」「脱毛」「白髪が増える」なかなか怖いワードが並んでいました。
どうしてここまで詳しくお伝えするかというと、一度壊れた髪の毛は、二度と元には戻らないからです。
お肌にはターンオーバーの機能がありますが、それでも限度があります。
そして、髪の毛にはターンオーバーのような「自浄作用」が備わっていません。
だから、もし大きなダメージを受けて、コシやツヤを失ってしまったとしたら切るしかないのです。
「えっ、トリートメントすればいいんじゃない?」と思う方もいるかもしれませんが、残念ながらトリートメントは根本的な解決にはなりません。
トリートメントの強い皮膜で見た目上、キレイに見せているだけ。中身は元に戻っていないのです。
なので、トリートメントをしなくなると、当然のように傷んだ髪があらわてくる……
一度傷んだ髪は二度と元には戻らない。
だからこそ紫外線から髪・頭皮を守る「対策」を行なっていくことを、強く、強くお勧めしたい!のです。
髪・頭皮の紫外線対策をしよう
髪・頭皮の紫外線対策とは?
髪・頭皮を紫外線から守るためには、次のような方法が考えられます。
帽子をかぶる
まずは帽子。帽子をかぶることで、紫外線から髪を守ることができます。
しかし、通常の帽子でカットできるのは主にUVB(紫外線B波、レジャー紫外線)のみ。
UVA(紫外線A波、生活紫外線)は遮ることができません。
そのため使うのであればUVカット率の高いものを選ぶことをおすすめします。
(UVカット率99%の商品もあるようです)
ただし、通気性が悪い帽子は、頭皮が蒸れやすくなり、頭皮環境が乱れやすくなるので要注意。
UVカット率が高く、通気性が良いものを選ぶと良いでしょう。
日傘をさす
帽子と日傘ををあわせて使うことで、
髪・頭皮だけではなく、お肌の紫外線を防ぐこともできるでしょう。
この時もUVカット率はしっかり確認したいですね。
日焼け止めを使う
さいごに「日焼け止め」。
頭皮も顔や身体と同じ「肌」なので、日焼け止めを使って紫外線を防止するのが理想的です。
ただ、頭皮にクリームタイプ、オイルの日焼け止めを使うと、髪に絡んでベタついてしまいます。
近ごろだとスプレータイプの日焼け止めがあるので、それらを髪や頭皮に使っているという方も多いのではないでしょうか。
しかし一方で、こんな声もよく聞きます。
「日焼け止めに使われている成分が気になる」
「日焼け止めの成分が強すぎて、髪・頭皮が傷んでしまう……」
「頻繁に使わないといけないから、結構お金がかかる……」
「日焼け止めを使うのは大事だとわかっているけれど、できれば髪にも身体にも、環境にもやさしいものを使いたい……」
こんな悩みを抱える方には「ヘナ」での紫外線対策をお勧めします!
安心・安全・安価に紫外線対策したいなら「ヘナ」がお勧め
白髪染め、ダメージケア、頭皮環境の改善、髪質の改善などなど、ヘナにはさまざま効果がありますが、「紫外線対策」も、ヘナの効果のひとつです。
ヘナの葉に含まれる「ローソン」という化合物には、紫外線を吸収する特性があります。
つまり、ヘナを髪に塗布することで、紫外線の影響から髪と頭皮を保護してくれるというのです。
髪・頭皮の紫外線対策としてヘナがオススメな理由を以下にまとめます。
UVAとUVBの両方を防いでくれる
しかも、ヘナを日焼け止めとして使うメリットは、UVAとUVBの両方を防いでくれる点。
近年の研究で、ヘナに含まれる成分は、 UVA(生活紫外線) と UVB(レジャー紫外線) の両方を吸収する(肌・髪を守ってくれる)ことがわかってきました。
これはとてもお得ですよね。
UVA(紫外線A波) | 波長が長く、エネルギーが弱い。 浴びている感覚が小さいものの、雲や窓ガラスなども通過し、 いつも私たちの周りに存在する(「生活紫外線」と呼ばれる) 皮膚の表面を通過し真皮まで届くため、 シミやシワの原因になる。 紫外線の9割を占める。 |
UVB(紫外線B波) | 波長が短く、エネルギーが強い。 肌の表面の細胞を傷つけ、炎症を引き起こしたり、 サンバーンや皮膚がんの原因になる (「レジャー紫外線」と呼ばれる) 雲などで遮られやすく、皮膚の真皮には到達しづらい。 |
UVC(紫外線C波) | 大半はオゾン層に吸収されて地表に届かない |
100%植物なので安心して使える
日本でも、一年の半分以上は「紫外線対策」が必要です。
そして、日々使うものだからこそ、より安心・安全なものを使いたい……と感じるのは、当然のことではないでしょうか。
オーガニックヘナであれば素材は100%「ヘナ」のみ。
身体にも環境にもやさしい成分で、髪・頭皮を紫外線から保護できるのは大きなメリットです。
なお、ヘナの原料の調べ方については、こちらの記事を併せてご覧ください。
髪・地肌をケアしながら紫外線対策ができる
「日焼け止めで肌が荒れてしまった……」
そんな経験をしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
特に効果の強い日焼け止めほど、強い成分が用いられているため、お肌にダメージが蓄積してしまうこともあるのでしょう。
一方、ヘナは、髪や頭皮のトリートメント効果がある植物です。
髪や頭皮を紫外線から守りながら、髪のダメージを補修したり、頭皮の状態を改善したりする働きがあるのです。
紫外線から守りながら、頭皮・髪の状態をよくできる! 一石二鳥以上の効果があるのが「ヘナ」なのです。
コスパがいい
こうしたメリット一杯のヘナですが、1袋あたり2000円程度。
ショートヘアの方であれば4回分(1週間に一度使ったとして1ヶ月分)、ミディアムヘアの方でも2回分お使いいただけます。
スプレータイプの日焼け止めって、こまめに使うと意外とすぐになくなってしまいます。
1シーズンに数本使うことになることを考えると、ヘナはコストの面でも合理的なのではないでしょうか。
* * * * *
ヘナは元々、インドなど、日本よりも紫外線の多い地域で自生し、使われてきた植物で、その歴史は紀元前にまで遡ります。
インドの女性たちの髪は、とても丈夫でツヤもある。
ヘナは、伝統的に、紫外線から髪と頭皮を守る用途としても用いられてきたのでしょう。
新しいようでいて、実は伝統的な紫外線対策、それが「ヘナ」なのかもしれません。
市販のケミカルな日焼け止めに満足いっていない方、安心・安全に髪や頭皮の紫外線対策をしたい方は、「新たな選択肢」として、オーガニックヘナを試してみませんか?
オーガニックヘナについてもっと知りたい方は、ぜひ他の記事もご覧ください。
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