「クミスクチン」をご存知ですか?
沖縄では3大薬草(*)の一つとされているクミスクチン。
その効能は広く知られていて、世界各国で用いられていて、
「クミスクチン茶」はむくみ・肌荒れ・アレルギー などの効果があるとされる健康茶としても有名です。
今日はそんな「クミスクチン」について詳しくご紹介します。
*沖縄3大薬草は「クミスクチン」「ウコン」「グアバ」です
「クミスクチン」とは?
クミスクチン
【和名:猫髭草、ネコノヒゲ】
【学名:Orthosiphon aristatus】
- 科・属名:シソ科
原産地:東南アジア - 花の色:白
クミスクチンの原産地は、東南アジア。
マレーシアやインドネシアなどの国・地域では、古くからクミスクチンは「腎臓に効く薬」として用いられてきました。
クミスクチンが用いられているのは東南アジアだけではありません。
漢方では、猫髭草(びょうしそう)という生薬名で腎炎や尿路結石、リュウマチ関節炎などの薬として活用されてきました。
また、ヨーロッパにおいても、100年以上前からハーブ薬として利用されてきたことが知られています。
このように「薬効が高い植物」として、伝統的に用いられてきたクミスクちんが、日本に入ってきたのは1960年代。
日本では、1960年になってから沖縄で本格的な栽培が始まりました。
そして今でも、沖縄人(うちなーんちゅ)たちを中心に「むくみ」「腎臓結石」「尿路結石」「腎臓炎」「関節炎・リウマチ」に効能のある健康茶として用いられています。
「クミスクチン」に期待できる効能
- 肌の調子を整える
- むくみ予防
- 腎炎、膀胱炎の改善
- 高血圧の改善
- 糖尿病の改善
- 花粉症、鼻炎などアレルギーの改善
クミスクチン茶の成分の特徴
クミスクチンは別名「ネコノヒゲ」とも呼ばれます。
白い花から突き出たおしべが、ネコのひげのように見えるユニークな植物。
沖縄では「グアバ」「ウコン」と並ぶ沖縄三大薬草の1つとなっています。
クスクチンの主な成分は、ロズマリン酸、サポニン、カリウム、オルソシフォニン
クスチクミンに含まれる成分が、人間の体内でどんな働きをするのかをご紹介します。
豊富なロズマリン酸が、美肌からガン予防まで幅広い効能を発揮する
クミスクチンの葉にはポリフェノールの一種であるロズマリン酸が豊富に含まれていて、その量はシソの葉の10倍にもなります。
お茶となる発酵過程でその量は減りますが、継続的に摂取することで高い抗酸化作用、アレルギー抑制作用が期待できます。
クミスクチン茶は、このロズマリン酸の抗酸化作用によって糖の吸収を抑え細胞を酸化から守るので、糖尿病や高血圧の改善のみならず、老化を防ぎ美肌やガンの予防効果もあると言われています。
一時期、クミスクチン茶には、顔のテカりを押さえる効果があることがTVで放映され話題となりましたが、これは、過剰な糖分が中性脂肪に変化して、皮脂となって皮膚表面に現れるのをロズマリン酸が防ぐことによるものです。
また、ロズマリン酸のもう一つの特徴として、アレルギーの原因であるヒスタミンの過剰分泌を抑える働きがあります。
そのため、クミスクチン茶は鼻炎や花粉症、アトピーなどのアレルギー疾患にも高い効果を発揮するのです。
カラダの老廃物を排出してくれるカリウムとオルソシフォニン
クミスクチンに豊富に含まれるカリウムとオルソシフォニンは、体内から塩分と水分を排出し、血圧を下げる作用があることが分かっています。
その利尿作用が身体に負担にならない程度に穏やかであるため、むくみや腎臓に関連する病気の改善に利用されています。
サポニンが健康数値を適正化し、生活習慣病を防ぐ
多くの薬用植物に含まれているサポニンは、コレステロール値を下げ、糖分や脂肪の吸収を妨げる効果があります。
クミスクチン茶においては、サポニンとロズマリン酸との相乗効果によって、高血圧や糖尿病の予防、改善が期待できます。
クミスクチン茶の副作用
薬として利用されてきたクミスクチンは、お茶として飲んでもそのパワーは強いので、人によっては飲むと体調を崩す可能性があります。
特に、腎機能が極端に低下している場合、飲用すると高カリウム血症を引き起こす場合があり、注意が必要です。
また、利尿作用が高いため、長期間飲用を続けると体内のナトリウム濃度がうすくなることも。
妊娠中は飲用しないでください。
クミスクチン茶を飲むタイミング
クミスクチン茶にはカフェインが含まれていないので、好きなタイミングで飲むことができます。
夏はアイスにすると、より一層さわやかな後味が引き立つので、日常生活の水分補給にピッタリです。
ただ、利尿作用があるので、トイレに行けない場所や状況の時は飲むのを控えたほうが良いと思います。
コメント