ヘナに関するご質問をいただきました!
「ヘナに移行しようと思っています。他のものによる染色が残っている状態でもヘナを使い始めることはできますか?それとも、髪から染色が完全に落ちてからでないと使えませんか?」
とのことです。
早速ご回答させていただきます!
カラーリングした髪にヘナを使うことは可能です!
結論から申し上げますとカラーリングした髪にヘナを使い始めることは可能です!
ヘナの染色効果もトリートメント効果も働きます。
ただ、染色効果・トリートメント効果ともに注意点・知っておきたい点がございます。
カラーリングで染まった髪をヘナで染めると・・・
ヘナには染色作用はありますが、脱色する作用がありません。
そのため、次のことに注意が必要です。
ヘナの色が上から重なるイメージ
カラーリングした髪をヘナで染めると、仕上がりの色はカラーリングした髪の上からヘナの色が重なるイメージになります。
実際にカラーリングの上から、ヘナを施した人の写真をみてみましょう。
(引用元:ブリーチした髪に、ヘナカラーで黒染めした結果。@自宅©2022 a little life)
とはいっても、そこまで変な色にはなっていませんね。むしろツヤが増してます。
しかしやはり、脱色作用がないために、通常のカラーリングに比べると髪の色を自由自在に楽しむことは難しいでしょう。
逆にヘナ染めした髪をブリーチすると…
また、もう一度カラーリングに戻そうとしたときに、戻すのが難しい点も挙げておきます。
ヘナは髪のタンパク質にイオン結合して絡みついて色を付けるので、ヘナで染めている髪を脱色してもヘナの色がそのまま髪の色として残ります。
なのでヘナ染めした髪にブリーチをすると、一般的なブリーチした髪色(透き通るような金髪)にはならず、ヘナのオレンジ色の髪になります。
ヘナ染めした髪をカラーリングすると…
さらにヘナ染めした髪をカラーリングする場合には、ヘナの色が残ってしまうため、ヘナの色とカラーリングの色同士が混ざってしまい、好みの色合いに仕上げるのは難しい状態になっています。
※※※
これまでをまとめますと、ケミカルなカラーリングに比べて、ヘナの染色は自由度が下がることになります。
そのことを正直に申し上げたうえで、それでもヘナをオススメするのは、やはり①ケミカルななカラーリングが髪にも体にも良くないことと、②ヘナのトリートメント効果が素晴らしいためです。
続いて、ヘナのトリートメント効果についてみていきましょう。
ヘナのトリートメント効果
髪が傷んでいるというのは、キューティクルが傷んで開いたままになっているか、もしくは、剥がれ落ちている状態です。
特にカラーリングをした場合、カラーリング剤のしくみ上、キューティクルは開くことになります。
ヘナはその収れん作用でキューティクルを引き締め、欠損部分をコーティングします。
すると、手触りが良くなるだけでなく、ヘナが、髪の毛のなかからタンパク質が流出するのを防いでくれ、髪を健康に保ちます。
カラーリングした髪にヘナをした場合のトリートメント効果
ただ、ここでも一つ注意点がございます。
カラーリングした髪にヘナをした場合「ヘナショック」と呼ばれる現象が起こる可能性が、カラーリングしていない場合に比べて高くなります。
「ヘナショック」とは、最初のヘナ染めの後、髪がギシギシになってしまうなど、トリートメントを期待してヘナをしたにもかかわらず、逆に仕上がりが悪くなってしまうことを言います。
これはヘナをすることで、髪の油分(トリートメントやオイルなどを含む)が取り除かれるため、カラーリングで傷んだ素の髪が表れ、さらにそこに収れん作用が働くことで起こる現象です。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
ただ、これに関してもヘナへの移行期に起こる現象で、2度3度と回を重ねるごとに、キューティクルが引き締まって健康な髪になり、収れん作用によるきしみやごわつきを感じなくなります。
つまり長い目でみると、健康で美しい髪が手に入るのです。
なので、ヘナに移行する際は「最低でも3回はヘナをする」ことをオススメしています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は正直に書かせていただきました。
といいますのも正直に書いた上でもなお、ヘナがおすすめだと言い切れるからです。
まとめますと、
- カラーリングしていてもヘナに移行することは可能
- ただし、ケミカルなカラーリングより自由度は下がる
- 移行期にはヘナショックが起こる可能性が高まる
- しかし、ヘナを3回使えばキューティクルが引き締まり健康な髪を取り戻せる
といったところです。
ヘナは、ケミカルなカラーリングと比べて髪にも体にも健康的で、自然な美しさを取り戻ます。
そしてエネルギッシュな心身を取り戻せます。
移行期には多少の好転反応が出ますが、是非ともヘナの良さを味わってほしいです。
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