ヘナカラーとは?メリット・デメリット・使い方を簡単に解説

引き算の美容
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ヘナカラーは、植物由来の成分を使用した自然派のヘアカラーリング方法です。

特に、髪や頭皮に優しいとされ、多くの人々に支持されています。

この記事では、ヘナカラーの基本情報から、そのメリット・デメリット、使用方法、そしておすすめのヘナ商品までを詳しく解説します。

ヘナカラーに興味がある方や、自然なヘアケアを求める方にとって、役立つ情報が満載です。ぜひ参考にしてみてください。

ヘナカラーとは?

ヘナの写真

ヘナカラーとは、ミソハギ科の植物であるヘナの葉を粉末状にし、水で溶いて染料とする植物由来のヘアカラー剤です。

ヘナの葉には「ローソン」という赤色酵素色素が含まれ、髪の毛などのタンパク質に反応してオレンジ色に着色します。

100%天然のヘナにはトーンアップの効果はなく、黒髪を茶髪にするという染め方はできません。

そのため、日本では白髪染め用のカラー剤として使われることが多いです。

ただ、黒髪の方でもツヤやコシのある髪になりますので、特に生産地として有名なインドではトリートメントとして活用されることも多いです。

ヘナカラーの「ヘナ」は植物由来の染料

ヘナカラーは文字通り植物であるヘナによってカラーリングするもので、植物由来の成分のみで配合されている商品も多くあります。

ヘナはインドや北アフリカに自生している植物で、日本では沖縄などでも育てられています。

古来より薬草としての役割も果たしてきたヘナは身体に良く、髪や頭皮にも優しいことが特徴です。

高いトリートメント効果が期待できるため、髪を染めながらヘアケア、頭皮ケアができるという強みがあります。

ヘナカラーの仕組み

ヘナの葉に含まれるローソンという赤色酵素色素は、タンパク質に反応してオレンジ色に着色する作用があります。

タンパク質を含む髪の毛にも同様に反応するため、白髪などを染めるとオレンジや、赤みのある暗い色に染めることができます。

ヘナにも「ナチュラル」と「ケミカル」がある

ヘナカラーは植物由来の色素を利用したヘアカラーですが、商品によって100%ヘナのものもあればケミカル成分が含まれているものもあります。

「96%天然由来」などと言われるのが、それですね。

保湿やダメージケアの他、防腐剤などを含むものなどは100%ヘナではないため注意しましょう。ヘナ本来の効果を得られない可能性があります。

天然素材にこだわりたい方は、ヘナ100%やインディゴなど植物由来成分のみで配合されているものを選ぶことをおすすめします。

また、ヘナとインディゴを使いながら黒系の色に髪を染めたい場合でも、できればヘナ100%を使った2段階施術をおススメしています。

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ヘナカラーのメリット

ヘナで染める外国人②

ヘナカラーを使うことによって得られるメリットは大きく5点あります。

1.植物性で安心感がある
2.ヘアカラーより傷みにくい
3.トリートメント効果が期待できる
4.ボリュームアップ(薄毛の改善)が期待できる
5.地肌に優しい

植物性で安心感がある

ヘナカラーは植物由来の色素で髪を染めるため、一般的なカラー剤と比べて安心感があります。

ケミカルなカラーリング剤のリスクについてはこちらの記事をご覧ください。

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頭皮や耳、手、首など肌についても問題なく、髪にも優しいため負担をかけずにカラーリングが可能です

一般的なカラー剤は肌につかないように気を付けながら塗布しますが、ヘナカラーの場合は頭皮についても大丈夫なので根元までしっかり塗り込むことができます。

植物性ならではの安心感は、ヘナカラーの大きなメリットです。

ただ植物性であるがゆえに、アレルギーの可能性はあるので使用前にはパッチテストを行うようにしてくださいね。

ヘアカラーより傷みにくい

一般的なカラー剤に比べ、ヘナカラーは髪が傷みにくいという特徴があります。

ジアミンや化学染料などの化学薬品を使わずに髪を染められるヘナカラーは、髪に優しく頭皮に染みることもほとんどありません。

自然由来の優しい成分で髪を染められるため、髪への負担を気にせずカラーリングできます。

一般的なカラー剤を長く使っていると、突然アレルギーが出てしまうことがあります。化学薬品の含まれたカラー剤を使用する際は気を付けましょう。

※ヘナカラーは植物由来成分のため髪は痛めませんが、植物アレルギーの方は注意する必要があります。

トリートメント効果が期待できる

ヘナカラーには高いトリートメント効果が期待でき、カラーリング後に髪のツヤ、ハリ、コシが出るというメリットがあります。

加齢や乾燥、紫外線ダメージなど様々な要因で弱った髪を、元気で若々しい状態へ導いてくれるのはヘナカラーの強みです。

長く使い続けるほどツヤのある美しい髪をキープしやすくなります。

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ボリュームアップ(薄毛の改善)が期待できる

ヘナには髪内部のタンパク質を補う効果があり、使用後の髪はコシが出て芯のある髪へと仕上がります。

ヘナカラーは髪を染めるだけでなく、ハリやコシを与える効果が期待できるのです。

加齢により髪が細く弱々しい、髪に元気がないなど、髪のボリュームダウンが気になる方にとっては大きなメリットです。

ヘナカラーを使うことで髪のタンパク質を補い、ハリ、コシを取り戻しボリュームのある美しい髪を手に入れることできます。

地肌に優しい

ヘナには毛穴をクリーニングする効果があり、使用することで頭皮や毛穴の汚れをしっかりと取り除くことができます。また、頭皮に潤いを与え、健康的な頭皮環境を整える効果も期待できるのがヘナカラーの特長です。

清潔な頭皮は健康な髪の成長に欠かせない要素の一つです。そのため、ヘナカラーを使用することで、新しく生えてくる髪にも良い影響を与えることが期待できます。

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ヘナカラーのデメリット

様々なメリットがあるヘナカラーですが、特有のデメリットも5つあります。
メリットだけではなくデメリットも踏まえて、自分に合っているか判断しましょう。

1.染められる色がケミカルカラーより少ない
2.草の独特のニオイがある
3.アレルギー(草木かぶれ)を起こす可能性がある
4.黒髪を明るく染色効果はない
5.施術してくれる美容院が少ない

染められる色はケミカルカラーよりも少ない

ヘナカラーは植物由来の色素を使用しているため、一般的なカラー剤のように豊富なカラーバリエーションはありません。

オレンジ、ブラウン、ブロンド、レッドなどの色はありますが、緑やパープルのような色には染められないという制約があります。

また、ブリーチ剤を含まないため、黒髪を茶髪にするなどのトーンアップはできません。

白髪を黒髪と同じ色に染めるのは難しく、白髪が多い場合はメッシュ状に染まることもあります。

さらに、ヘナ100%のヘナカラーはオレンジ色が強く、白髪がオレンジっぽく目立ってしまうことがあります。

草の独特のニオイがある

ヘナカラーは植物の葉を粉末状にして作られたカラー剤であるため、独特な草のニオイがするという特徴があります。

たとえるなら「畳や牧草のような草のニオイ」がです。

良いニオイで落ち着くという方もいますが、人によってはこれをデメリットと感じる方もいるでしょう。

また染めてから数日間は草のニオイが残ります。ニオイが気になる方、苦手な方は精油を混ぜるなどの対策をすると良いでしょう。

ただ一般的なカラー剤のように鼻に刺さるようなツンとしたニオイがしないので、それよりはマシという声があるのも事実です。

アレルギー(草木かぶれ)を起こす可能性がある

植物由来のヘナカラーは、基本的に髪や肌に優しく使いやすいですが、まれに植物成分に反応してアレルギーが起こることがあります。この反応は「草木かぶれ」とも呼ばれ、赤みや痒み、炎症を引き起こすことがあります。

初めてヘナカラーを使用する際や、新しい商品を試す際には、事前にパッチテストを行い、アレルギー反応がないか確認することをおすすめします。

黒髪を明るくする効果はない

ヘナカラーにはブリーチ作用がなく、黒髪を明るくする効果がありません。

言い換えると「白髪を染め上げるためのカラーリング」です。

一般的なカラー剤のほとんどは、もとの髪色を抜きながらカラーを入れていきますが、ヘナカラーはもとの髪色の上にヘナが着色していくという仕組みです。

黒の上に何色を塗っても明るくなることがないように、ヘナカラーには黒髪を明るく染色する効果がないということに注意が必要です。

ヘナカラーでは、黒髪を茶髪にしたり、ダークブラウンをベージュブラウンにしたりといった染め方はできません。

ただ、黒髪でもトリートメント効果はありますので、黒髪にヘナはまったくの無意味ではありません。

施術してくれる美容院が少ない

ヘナカラーはたくさんのメリットがありますが、カラーリング方法としてメジャーではありません。

そのためヘナを取り扱っている美容院は少ないのが現状です。

初めてヘナカラーをするには若干ハードルがあるのです。

ただ、ヘナにはたくさんの良い効果がありますので、是非ご自分でセルフヘナカラーができるようになることがおすすめです。

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ご自分でヘナカラーができるようになると、施術代がかからずコストもかなり抑えられますので、経済的にもおススメです。

筆者は毎月2万円を美容でのカラーリング代に使っていましたが、今では毎月2千円のヘナ代だけにおさまっています。

ヘナカラーの注意点

ヘナカラーを使うときには2つの注意点があります。

どちらも大切な注意点なので、しっかり確認しておきましょう。

1.生理中・妊娠前期にはヘナカラーを使用しない
2.ヘナカラーを使う前にパッチテストをおこなう

生理中・妊娠前期にはヘナカラーを使用しない

ヘナは薬草の1つとしての側面持つものです。ヘナを使用することで身体に思わぬ効果が現れることがあるため、生理中や妊娠前期には使用しないようにしてください。

生理中は貧血状態になるため、悪化やその他の悪影響が及ぶ可能性があります。また、妊娠中は安定期に入ってから、医師と相談のもとでヘナカラーを使用してください。

ヘナカラーを使う前にパッチテストをおこなう

ヘナカラーを使用すると、まれに植物性の成分に対してアレルギー反応を起こすことがあります。

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ナチュラルヘナであってもケミカルヘナの場合でも、配合成分のうちの何かがアレルギー反応を引き起こす可能性があります。安全のために使用前にパッチテストをおこない、自分の体に合っているかどうかを必ず確認してください。

パッチテストは、腕の内側の柔らかい部分にヘナをつけて放置し、翌日赤みや痒みが出ないか様子を見るだけです。簡単にできる安全確認なので、必ずおこないましょう。

おすすめのヘナカラー

では、どのヘナカラーを使えばよいか?

ヘナの選び方、判断基準を詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧いただきたいです。

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判断基準がわかって納得してお選びいただきたいのが本音です。

そのうえで、早くおススメ商品を教えてという方には、「エコヴェーダ」のヘナをお勧めします。

 

ヘナ100%でかつ、様々な認証を取得した安全・安心で使いやすいヘナです。

是非お試しください。

 

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