頭皮のトラブルにいくつかありますが、特に『フケ』は気になりますよね。
見た目、清潔感に直結してしまう。
どんなにオシャレを頑張っても、フケが肩にパラパラと落ちてるだけで、印象がガクッと下がってしまうわけです。
とはいえ、この『フケ』は誰しもが発生する可能性があるものです。
そうなんです。体質だけが問題ではないのです。
むしろ習慣の方が影響がデカかったりします。
なので、発生する原因、対策方法がわかってしまえば、改善できるものでもあります。
今回は『フケ』についてみていきましょう!
そもそもフケとは?
フケとは、『皮膚の老化により剥がれた古い角質』のことです。
簡単に言うと、フケは頭皮からでる垢のようなものなんです。
皮膚にはターンオーバーと呼ばれる、1ヶ月程度で古い皮膚が生まれ変わるサイクルがあります。
このサイクルにより剥がれた「古い頭皮の角質」がフケです。
つまり、生活する上でフケが出るのは仕方ないことですし、誰にでも発生するものです。
ただし、ターンオーバーが乱れると、みんなが思い浮かべるような良くないフケが発生してしまいます。
なので、そのターンオーバーを改善するのがフケ対策になります。
具体的には、正しい頭皮ケアと生活習慣によって改善できるのです。
フケの種類
フケには2種類あります。
- 脂性フケ
- 乾性フケ
それぞれの特性について見ていきましょう。ざっくり比較すると次のようになります。
脂性フケ | 乾性フケ | |
特徴 | ・黄白色 ・毛穴を覆うほどの大きさ ・水分量が多くベトベトしている ・頭皮や頭髪にはりつく |
・白色 ・パラパラとした粉のような大きさ ・水分量が少なくカサカサしている ・落ちやすく衣服に細かくはりつく |
原因 | ・過剰な皮脂の分泌による原因菌の増殖(原因菌:マラセチア菌) ・シャンプー剤などのすすぎ不足 |
・頭皮の乾燥 ・過剰な洗髪 |
なりやすい人 | 皮脂分泌が多い人 | 乾燥肌の人 |
時期(季節) | 高温多湿な梅雨〜夏 | 乾燥する秋〜冬 |
対策 | 皮脂が残らないように丁寧に洗髪する | 必要な皮脂まで除去しないように洗髪する |
肝心なのは頭皮の皮脂の状況です。
「脂ぎっしゅになり過ぎる」or「乾燥し過ぎてしまう」ことが原因になりそうですね。
それでは脂性フケ、乾性フケについてそれぞれについて詳しく解説していきます。
①脂性のフケ
脂性のフケはサイズが大きく、ベトベトしていることが特徴です。
粘り気があるため毛穴に詰まりやすく、抜け毛の原因にもなります。
脂性のフケが発生する原因は、皮脂の過剰な分泌です。
皮脂の分泌量は性別によって差があり、男性のピークは10代〜60代で、女性のピークは30代までです。
男性のピーク期間が長いのは、男性ホルモンが大きく影響するからです。
また、皮脂分泌には季節も関係します。
これは、ご経験がある方も多いと思います。
例えば夏の暑い時期に代謝が良くなると皮脂腺の活動も活発になり、皮脂の分泌量が増えるんですね。
皮脂の分泌にともなって起こるのが、皮脂を餌とするフケの原因菌の異常増殖です。
この原因菌の異常増殖によってかゆみや炎症の元となる脂性のフケが発生します。
②乾性のフケ
乾性のフケはこまかくカサカサしているのが特徴です。
頭皮の乾燥が原因で発生します。
皮脂の分泌が多いことが原因である脂性のフケに対し、皮脂の分泌が少ないことで発生するのが乾性のフケです。
皮脂が少なくなることでターンオーバーのサイクルが早まり、未熟なまま剥がれた角質が乾性のフケとなります。
なお、乾性のフケにも季節との関係があります。
頭皮が乾燥する秋から冬の時期に発生することが多いです。
また、乾燥肌の方も頭皮が乾燥しやすいため、乾性のフケができやすい状態であるといえます。
乾燥した頭皮はとても敏感なため、少しの刺激でも炎症を起こして、かゆみの原因にもなりますので注意しましょう。
フケはなぜ起きる?フケが発生する3つの原因
フケが出る理由は主に3つあります。
- 間違った洗髪(洗い過ぎorシャンプーのすすぎ残し)
- 頭皮の乾燥
- ストレス
①間違った洗髪(シャンプーのすすぎ残しor洗い過ぎ)
間違った洗髪をするとフケが発生する原因になります。
シャンプーのすすぎ残しは脂性のフケが発生する原因になりますし、逆に洗い過ぎもフケが発生する原因になるのです。
ⅰ.シャンプーのすすぎ残し
洗髪ですすぎ残されたシャンプーは汚れとなり毛穴に溜まっていきます。
毛穴に溜まったシャンプーは時間が経つにつれて酸化していき、皮脂やホコリ、汚れ、ターンオーバーによって頭皮から剥がれた古い角質と合わさります。
その結果発生するのが、ベタベタとした大きい脂性のフケです。
また、シャンプーのすすぎ残しは酸化することで髪へのダメージや異臭の原因にもなるので注意しましょう。
ⅱ.洗い過ぎ
洗い過ぎることも問題です。
「洗浄力の強いシャンプー」というものがありますが、あれも良いものだとは言い切れないのです。
実は頭皮の脂というのは必要だから発生しています。
つまり、皮脂は頭皮を保護するためにあるのです。
その中で、洗髪をやり過ぎると、頭皮の脂がなくなってしまい、これに対応しようと頭皮は余計に皮脂を発生させます。
つまり、皮脂を除去しようとして、余計に皮脂を発生させてしまう。
そうなると、その余計に発生した皮脂を取り除こうとして、さらに「洗浄力の強いシャンプー」を使ってしまいます。
すると、さらに余計に皮脂がでてしまうという、地獄の脂ループが始まります。
このループが続くとどうなるか?フケはおろか、ハゲまっしぐらです。
洗髪はすすぎ残しても、洗い過ぎても問題なのです。
つまり、正しくシャンプーをすすぐことが、脂性のフケとヘアダメージの防止に繋がるのです。
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