【フケが出る3つの理由】まずはフケが出やすいシャンプーをやめるのが大事です

フケが出る3つの理由、まずはフケが出やすいシャンプーをやめるのが大事です 引き算の美容
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頭皮のトラブルにいくつかありますが、特に『フケ』は気になりますよね。

見た目、清潔感に直結してしまう。
どんなにオシャレを頑張っても、フケが肩にパラパラと落ちてるだけで、印象がガクッと下がってしまうわけです。

とはいえ、この『フケ』は誰しもが発生する可能性があるものです。
そうなんです。体質だけが問題ではないのです。
むしろ習慣の方が影響がデカかったりします。

なので、発生する原因、対策方法がわかってしまえば、改善できるものでもあります。

今回は『フケ』についてみていきましょう!

そもそもフケとは?

フケとは、『皮膚の老化により剥がれた古い角質』のことです。
簡単に言うと、フケは頭皮からでる垢のようなものなんです。

皮膚にはターンオーバーと呼ばれる、1ヶ月程度で古い皮膚が生まれ変わるサイクルがあります。
このサイクルにより剥がれた「古い頭皮の角質」がフケです。

つまり、生活する上でフケが出るのは仕方ないことですし、誰にでも発生するものです。
ただし、ターンオーバーが乱れると、みんなが思い浮かべるような良くないフケが発生してしまいます。

なので、そのターンオーバーを改善するのがフケ対策になります。
具体的には、正しい頭皮ケアと生活習慣によって改善できるのです。

フケの種類

フケには2種類あります。

  • 脂性フケ
  • 乾性フケ

それぞれの特性について見ていきましょう。ざっくり比較すると次のようになります。

脂性フケ 乾性フケ
特徴 ・黄白色
・毛穴を覆うほどの大きさ
・水分量が多くベトベトしている
・頭皮や頭髪にはりつく
・白色
・パラパラとした粉のような大きさ
・水分量が少なくカサカサしている
・落ちやすく衣服に細かくはりつく
原因 ・過剰な皮脂の分泌による原因菌の増殖(原因菌:マラセチア菌)
・シャンプー剤などのすすぎ不足
・頭皮の乾燥
・過剰な洗髪
なりやすい人 皮脂分泌が多い人 乾燥肌の人
時期(季節) 高温多湿な梅雨〜夏 乾燥する秋〜冬
対策 皮脂が残らないように丁寧に洗髪する 必要な皮脂まで除去しないように洗髪する

肝心なのは頭皮の皮脂の状況です。
「脂ぎっしゅになり過ぎる・・・」or「乾燥し過ぎて・・・しまう」ことが原因になりそうですね。

それでは脂性フケ、乾性フケについてそれぞれについて詳しく解説していきます。

①脂性のフケ

脂性のフケはサイズが大きく、ベトベトしていることが特徴です。
粘り気があるため毛穴に詰まりやすく、抜け毛の原因にもなります

脂性のフケが発生する原因は、皮脂の過剰な分泌です。

皮脂の分泌量は性別によって差があり、男性のピークは10代〜60代で、女性のピークは30代までです。
男性のピーク期間が長いのは、男性ホルモンが大きく影響するからです。

また、皮脂分泌には季節も関係します。
これは、ご経験がある方も多いと思います。
例えば夏の暑い時期に代謝が良くなると皮脂腺の活動も活発になり、皮脂の分泌量が増えるんですね。

皮脂の分泌にともなって起こるのが、皮脂を餌とするフケの原因菌の異常増殖です。
この原因菌の異常増殖によってかゆみや炎症の元となる脂性のフケが発生します。

②乾性のフケ

乾性のフケはこまかくカサカサしているのが特徴です。
頭皮の乾燥が原因で発生します。

皮脂の分泌が多いことが原因である脂性のフケに対し、皮脂の分泌が少ないことで発生するのが乾性のフケです。

皮脂が少なくなることでターンオーバーのサイクルが早まり、未熟なまま剥がれた角質が乾性のフケとなります。

なお、乾性のフケにも季節との関係があります。
頭皮が乾燥する秋から冬の時期に発生することが多いです。

また、乾燥肌の方も頭皮が乾燥しやすいため、乾性のフケができやすい状態であるといえます。
乾燥した頭皮はとても敏感なため、少しの刺激でも炎症を起こして、かゆみの原因にもなりますので注意しましょう。

フケはなぜ起きる?フケが発生する3つの原因

フケが出る理由は主に3つあります。

  1. 間違った洗髪(洗い過ぎorシャンプーのすすぎ残し)
  2. 頭皮の乾燥
  3. ストレス

①間違った洗髪(シャンプーのすすぎ残しor洗い過ぎ)

シャンプーをする女性

間違った洗髪をするとフケが発生する原因になります。

シャンプーのすすぎ残しは脂性のフケが発生する原因になりますし、逆に洗い過ぎもフケが発生する原因になるのです。

ⅰ.シャンプーのすすぎ残し

洗髪ですすぎ残されたシャンプーは汚れとなり毛穴に溜まっていきます。

毛穴に溜まったシャンプーは時間が経つにつれて酸化していき、皮脂やホコリ、汚れ、ターンオーバーによって頭皮から剥がれた古い角質と合わさります。
その結果発生するのが、ベタベタとした大きい脂性のフケです。

また、シャンプーのすすぎ残しは酸化することで髪へのダメージや異臭の原因にもなるので注意しましょう。

ⅱ.洗い過ぎ

洗い過ぎることも問題です。
「洗浄力の強いシャンプー」というものがありますが、あれも良いものだとは言い切れないのです。

実は頭皮の脂というのは必要だから発生しています。
つまり、皮脂は頭皮を保護するためにあるのです。

その中で、洗髪をやり過ぎると、頭皮の脂がなくなってしまい、これに対応しようと頭皮は余計に皮脂を発生させます。
つまり、皮脂を除去しようとして、余計に皮脂を発生させてしまう。

そうなると、その余計に発生した皮脂を取り除こうとして、さらに「洗浄力の強いシャンプー」を使ってしまいます。
すると、さらに余計に皮脂がでてしまうという、地獄の脂ループが始まります。

間違ったシャンプーの使い方と負のスパイラル

このループが続くとどうなるか?フケはおろか、ハゲまっしぐらです。

洗髪はすすぎ残しても、洗い過ぎても問題なのです。
つまり、正しくシャンプーをすすぐことが、脂性のフケとヘアダメージの防止に繋がるのです。

②乾燥

頭皮の乾燥は、乾性のフケの要因になります。
乾燥肌の方は頭皮も乾燥しやすいので特に注意が必要です。

また、乾燥肌でなくてもドライヤーのあて過ぎで頭皮は乾燥します

乾燥した頭皮は、頭皮を保護する皮脂が少ない状態です。
皮脂のバリア機能が弱まることで、ターンオーバーのサイクルが早まり、未熟な角質が剥がれます。

その剥がれた角質が乾性のフケの主な原因となるのです。

また、乾燥した頭皮はとても過敏であり、少しの刺激でもかゆみの原因になります。
乾性のフケを防ぐためには洗髪後に正しドライヤーを当てて、頭皮の乾燥を防ぐことが大切です。

③ストレス

頭皮のトラブル

ストレスは脂性のフケと乾性のフケの両方を発生させる要因となりえます。

ストレスによるホルモンバランスの崩れは、頭皮の皮脂やターンオーバーに異常を引き起こし、フケを発生させる要因になります。

さらに頭皮の血流を悪くするため、抜け毛のリスクも高まります。

フケを防ぐためには生活習慣を正してストレスの軽減を行い、ホルモンバランスを正常に保つことが大切です。

フケの原因となる頭皮に潜むカビを調査

人間の皮膚には「常在菌」と呼ばれる菌が存在しています。
常在菌は正常な皮膚にも存在しており、異常増殖をしなければ人体に害を与えることはありません。

この常在菌の一種である「癜風菌(でんぷうきん)」と呼ばれるカビが、フケを発生させる要因になります
癜風菌は皮脂を餌として増殖するため、過剰に皮脂が分泌されていると異常増殖します。

増殖した癜風菌は皮脂を必要以上に分解して、「脂肪酸」というターンオーバーのサイクルを早める物質を作り出します。
ターンオーバーが早まることで未熟な角質が剥がれ落ちて、フケの原因となります。

そのため、この癜風菌の増殖を抑えることでフケ症状の改善が可能と言えるでしょう。
対策方法としては、正しいヘアケアや生活習慣の改善によって、癜風菌の餌となる皮脂を増やさないようにすることが挙げられます。

5つのフケ対策と予防法

日常生活の中で行える5つのフケ対策・予防法をご紹介します。

  1. シャンプーを見直す
  2. 洗髪方法を見直す
  3. 正しくヘアドライをする
  4. ビタミンB2,B6を意識した食生活を送る
  5. 規則的な睡眠周期でストレスをケアする

それぞれの予防法について詳しく解説していきます。

①シャンプーを見直す

シャンプーの種類は主に下記3種類に分かれています。

  • アルコール系シャンプー
  • 石鹸系シャンプー
  • アミノ酸系シャンプー

アルコール系シャンプーと石鹸系シャンプーは洗浄力が強いため、必要な皮脂まで洗い流してしまいます。
その結果、頭皮が頑張り過ぎて皮脂を出し過ぎてしまいます。

ちなみに私は以前、石鹸シャンプーの方を使っていましたが、それはそれは白光りするほど、脂ギッシュな頭をしていました。

(👆もっさりしつつ、ペタッとしていて、白光りしてるのがわかります)

一方、アミノ酸系シャンプーは他の2種類よりも洗浄力が劣るものの、低刺激で髪の毛や頭皮に優しい成分で作られています。

そのため、頭皮トラブルがある場合は、低刺激性のアミノ酸系シャンプーがおすすめです。
特におすすめのシャンプーはこちら

シャンプーを使わずにお湯だけで洗髪する湯シャンも一般的なものになりましたが、湯シャンの方法を誤るとトラブルの原因になるため、十分に注意してください。

②洗髪方法を見直す

洗髪をする際、汚れを落とすため頭皮を強く洗う人も少なくはありません。
しかし、強くこすることは皮膚が傷つく原因となり、トラブルにつながります。

正しい洗髪方法をこちらに記載しますので参考にしてください。

頭皮を傷つけない正しい洗髪方法

  1. シャンプーは少量で大丈夫です
  2. 指の腹を頭皮にあてて洗います。髪の毛を洗うというより、頭皮をマッサージするような感覚です
  3. 髪をすすぐ際、熱いお湯は頭皮を刺激してしまうため、ぬるま湯(約38度くらい)でしっかりとすすぎます

頭皮を優しく洗い、かつ長めにすすぐことがポイントです。

洗髪の回数が多すぎると必要な皮脂まで洗い流されてしまうため、洗髪は2、3日に1回程度で十分です。

さらに詳しい洗髪方法はコチラをご覧ください。

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③正しくドライヤーをかける

近距離でのドライヤー使用や自然乾燥は髪の毛や頭皮を痛めるため、フケが発生する原因となります。
正しいヘアドライ方法を身につけて、フケ発生のリスクを減らしましょう。

正しいヘアドライ方法

  1. タオルドライで頭皮や根元の水分を拭きます
  2. ドライヤーは髪の毛から10cmほど離して使用します
  3. ドライヤーを振りながら頭皮や根元を乾かします
  4. 根元が8割ほど乾いたら毛先に向かって乾かしていきます

最終的に毛先が半分程度乾いている状態が理想です。

忙しいときは自然乾燥になりがちですが、頭皮を長時間濡れた状態で放置しているとフケの原因菌である癜風菌が繁殖してしまいます。

そのため、ドライヤーを使って乾かすことが大切です。

④たんぱく質・ビタミンを意識して摂取しよう

フケが発生するのはターンオーバーの乱れが原因です。
そのため、ターンオーバーを整える食生活を意識するのが効果的です。

ターンオーバーを整えるためには、皮膚形成のもとになるたんぱく質の摂取が重要ですし、
ビタミン類・ミネラルも、ターンオーバーを促す働きを持つため、摂取が必須です。

栄養素 効果 含まれる食品
タンパク質 皮膚形成のもとになる 肉類・魚類・卵・乳製品・大豆製品
ビタミンA 肌・粘膜を正常に維持する働き レバー・ニンジン・ウナギ・カボチャ・ホウレンソウなど
ビタミンB2 皮脂分泌の調整、肌・粘膜の保護 レバー・卵・ウナギ・アーモンドなど
ビタミンB6 肌のターンオーバーのサイクルをサポート レバー・マグロ・カツオ・焼きのり・ニンニクなど
ビタミンC コラーゲンの生成促進・ストレスから肌を保護する アムラ・イチゴ・ブロッコリー・キウイ・パプリカなど
ビタミンE 血行促進、ストレスから肌を保護する アボカド・アーモンド・ツナなど

特に、ビタミンB2とB6の不足は、フケが発生するリスクになるといわれています。

  • ビタミンB2は皮脂のバランスを整え、皮膚や粘膜の健康を維持する働きがあります。
  • ビタミンB6は皮膚のターンオーバーのリズムを整える働きがあります。

どちらも食べ物から摂取できる栄養素なので、普段の食生活に積極的に取り入れてみてください。

ビタミンB2が多く含まれる食材

  • 豚レバー
  • 鶏レバー
  • 牛レバー
  • うなぎ
  • 牛乳

ビタミンB2は熱分解されにくいため、調理方法を意識する必要はありません。
ただし、茹でた場合はビタミンB2がお湯に流れ出るため、茹で汁も一緒に調理して摂取するとよいでしょう。

ビタミンB6が多く含まれる食材

  • カツオ
  • マグロ
  • サンマ
  • バナナ

ビタミンB6は熱分解されやすいため、できれば火を使わずに調理することをおすすめします。

⑤規則的な睡眠周期でストレスをケアする

フケの原因となるストレスを緩和するためにも、良質な睡眠をとることが大事です。

眠りにつく時間が不規則になることでストレスを感じ、ターンオーバーのサイクルが乱れることもフケの発生原因の一つです。

睡眠とストレスは深い関係があり、十分な睡眠時間を確保できている人はストレスを緩和させる能力が高いことが分かっています。

また、皮膚のバリア機能を保つホルモンは、睡眠中から明け方にかけて活発に分泌されています。

いずれにしても良質な睡眠は、頭皮環境を整えるために欠かせないのです。睡眠時間を確保し熟睡できるよう、生活リズムを整えましょう

おわりに

フケは皮膚の正常なサイクルの中で、どんな人にも発生するものです。
だからこそ、遺伝や体質よりも生活習慣が大事になります。

ここまでみてきたように、今まで常識と思っていたことや、良かれと思ってやっていたことが原因になったりもします。
気づかないうちに負のスパイラルに陥り、フケ症状が悪化させていることもザラにあるものです。

なので、フケを増やさないためには日々のヘアケアと生活習慣の見直しを第一優先に行いましょう。

ちょっとした習慣の修正が、あなたの髪を見た目を美しくするのですから。

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