別の記事で、私がヘナを続けて起きた変化をご紹介しました。
ヘナを続けると、、、
・髪が美しくなり
・身体にも良い影響があり
・メンタル面でも良い影響があり
・ヘナがきっかけで、仕事まで変わる
という変化をご紹介したわけですが(詳しくは、こちらの記事をご参照ください)、
こうした変化のきっかけは、全てある一人の方。
エコヴェーダの開発者、森田要さんのおかげです。
そこで、今回は森田要さんの言葉をお借りしながら、森田さん自身が描くヘナを使い続けた先にある「未来」の姿、「ヘナからはじまる循環型経済」をご紹介します。
循環型経済とは?
循環型経済(循環経済)とは、サーキュラー・エコノミーのこと。
サーキュラー・エコノミーの推進機関であるエレン・マッカーサー財団では、次のようにまとめています。サーキュラー・エコノミー3原則
・ Design out waste and pollution(廃棄物や汚染をなくす)
・ Keep products and materials in use(製品や素材を使い続ける)
・ Regenerate natural systu (自然のシステムを再生する)
(引用:エレン・マッカーサー財団)
「ヘナからはじまる循環型経済」の前に、まずは森田要さんについてご紹介しましょう。
(森田さんの開発したエコヴェーダの代表作:オーガニックハーバルヘアカラー オレンジ)
髪を切ってくれない(こともある)美容師・森田要さん
予約がとれない美容院・表参道kamidoko
私が、はじめて森田要さんに出会ったのは、ご自身が経営する表参道の美容院kamidokoでした。
この美容院を紹介してくれたのは、素晴らしい体験談をお寄せくださった廣田靖子さんなのですが、ご紹介いただく時、こんなことを話していました。
「まず、とても人気があるから予約がとれるかわからない。
あと、予約がとれて、美容院に行っても、髪を切ってくれるかどうかわからない」
最初の「予約がとれるかどうかわからない」は「ああ、人気があるのね」とすぐに納得できますが、2つ目の「髪を切ってくれるかどうかわからない」は、意味がわかりません。
「だって、美容院って髪を切ってくれるところじゃないの?」と考えるのが、一般的であるはず。
でも、どうやら、私が「美容院」だと思っていたところとは、まったく違う世界があるらしい。
なんておもしろいのだろう!!!!
根が好奇心のかたまりなので、興味津々。楽しみでしかありませんでした。
そして、初めてkamidokoにうかがったのは、昨年の8月上旬のこと。
あの頃は、ワクワクドキドキという好奇心が100%で、なんの下調べもしていません(ヘナは、聞いたことがある程度)。
その後、まさかこんなにも人生に変化が訪れるなんて、思いもよらないことでした。
「そのゴミ、いくらで買った?」
森田要さんのことを「髪を切ってもらえない(こともある)美容師さん」なんて紹介してしまいましたが、結論から言えば、私は、無事に髪を切ってもらうことができました。
そして、実際にお会いすれば「髪を切ってもらえない(こともある)理由」がよくわかります。
私がkamidokoを訪れたのは、長年続けていたケミカルのヘアカラーをやめて、約3年が経った頃のことです。
18歳の頃から、なんとなく続けてきたケミカルのヘアカラー。
「もうすぐ白髪が出始めて、そうなると白髪染めをすることになる。
となると、もしかしたら、このままだと私は、ずっと自分の地毛で生きることはないのかな…」
ある時にふと、こんなことに気づいて、36歳の時、ヘアカラーをやめました。
でも、バッサリ切るのは躊躇いがあり、伸びてきた地毛には全く手を入れず、それまで伸ばしていた部分を地毛に近い色に染めながら何とか耐えること2年ちょっと。
地毛がボブの長さまで伸びたタイミングが、kamidokoに行き、森田要さんにはじめて会うタイミングでした。
「あなたの髪、美しいよ。ただ、ここから下はゴミけどね。
そのゴミ、いくらで買った?」
はじめて言われたのは、このひと言でした。
「ここ」というのは、まさにケミカルのカラーリングをしていた境目の部分。
カラーリングも、パーマもしっかりやっていた部分なので、相当ダメージを負っています。
それを「ゴミ」とひと言。
普通ならば怒るところかもしれませんが、その言葉には真剣さがある。
「あ、この人は、誰よりも(もしかしたら私よりも)、私の髪のことを考えてくれているのだ」
ということが、よくわかりました。
そして、森田さんから提案されたのは、次のこと。
「このゴミの部分を切るとよいと思うけれど、切ってもいい?」
そう、まさにそれを切って欲しかったので「ぜひお願いします」と即答し、晴れて地毛100パーセントの髪になったのでした。
その人らしい美しさを引き出すために、敢えてリクエストを聞かない
森田要さんが、何より大切にしているのは「自然の、その人らしい美しさを引き出すこと」。
髪質や髪・頭皮の状態、骨格が、一人ひとり違うように、「自然の、その人らしい美しさ」も一人ひとり違います。
そして、私たちの多くは、自分に備わった「自然の、自分らしい美しさ」を知らないのです。
知らない/わからないからこそ、それを提案してくれるプロの力が必要で、美容のプロフェッショナルである森田要さんは、それを体現している方。
自分について知らないお客さんのオーダーを聞いていても、「その人らしい美しさ」は実現できない。
(だって、自分のことを理解できていないのだから)
だから、敢えてお客さんからのオーダーは聞かない。
「切ってほしい」と言われても、髪質や髪の状態・骨格などを考えると、切らないほうが良いタイミングだと思えば切らない。
その代わりに、今やっているヘアケアの代替案を示して「●ヶ月(人によっては●年)後に、○○をするために今はこれをしよう」といった提案をしているわけです。
「6000円の価値に見合ったカット提供したい」
それからもう一つ。
森田要さんが、美容師として大切にしている価値観があります。
「6000円(カット代)の価値に見合ったカットを提供したい」
「髪型は大きく変えたいわけではないけれど、全体的に整えてください」
こんなオーダーを美容院でしたことは、ありませんか?
私はよくしていたのですが、森田さんは、こんなオーダーは絶対に聞いてくれません。
ぶっちゃけ……ということで、こんなことを聞いたことがあります。
「美容師さんにとっては、少しでもハサミを入れたらカット代が発生しますよね。
お店に来て、カットをしなければ売上は0円。
少しでもハサミを入れただけで6000円。
オーダーに答えて少しでもハサミを入れたほうが得なんじゃないですか?」
でも、森田さんは頑なです。
そのカットが6000円の価値に見合わないのだとしたら、切らない。以上。
「少しだけ切るために6000円を使うならば、もっといいお金の使い方がある。
6000円が浮いたと思って、美術館で美しいものを見て、美味しい食事をとる。
そのほうが、よほど「美しさ」を手に入れるために役に立つと思うんだよね」
自分で自分を美しくできるようになってほしい
さらに森田さんは、続けます。
「本当は、美容院に行かなくてもいいようになればいいと思っている」
えええぇ!?と、思わず驚いてしまいましたが、その真意はシンプルです。
「美容師がいなくても、その人らしい、本来の美しさが実現できるようになってほしい」
そんな願いを抱いているのです。
頼りにできる誰かがいることは、素晴らしいことです。
そして、誰かが(クライアントさんが)自分に頼ってくれるというのも、とてもありがたい状況です。
でも、ずっと自分に頼られ続けていると、自分に万が一のことがあった時に困るのは、クライアントさん。
「自分がいなければ、美しさを実現できないのだとしたら、それは自分に依存させることになってしまう。
だから、僕は、自分で自分を美しくできる方法を伝えたいと思っている」と森田さんは話します。
実際のところ、私は森田さんに髪を切ってもらって以来、1年少し、髪にハサミを入れていません。
だけど、それでも全く違和感もなければ、まとまりやすく扱いやすい髪型です。
こうした「耐久性」のあるスタイルを提案してくれる背景にあるのは、ここまでご紹介したような、森田さんなりの考え。
この人、本物だ!
お客さん以上にお客さんの髪のことを考えている。
髪のプロフェッショナルだ……!
森田さんに触れるなかで、心からそう感じました。
そして、なんだかんだとご縁があって、森田要さんの本をつくるという仕事を手伝うことになり、そこから私はヘナの世界にどっぷりハマっていくことになるのでした。
森田要さんが、パーマ、カラーリングをやめた理由
カットとヘナの販売のみを行う美容院
ところで、森田要さんが運営するkamidokoは、カットとヘナの販売のみを行う美容院です。
(そして、唯一のメニューであるカットさえしてくれないこともある……というのは上述のとおり)
まず、このコンセプト自体が、とても変わっていると思いませんか?
だって、美容院で経営を成り立たせるためには顧客単価を上げるのは必須のこと。
それなのに単価の高い「カラーリング」や「パーマ」「トリートメント」等を提供しないのは、なぜなのか……
その理由を、簡単にご紹介します。
「単価の高いお客さま」ほど、髪がどんどん傷んでいく
「美しい髪を目指して施術しているのに、
カラーリングやパーマをするたびにお客さまの髪が傷んでいくのはなぜだろう?」
ある時、森田さんはこのように感じたそうです。
美容師として、自分のお店をもってすぐの頃だったと言います。
頻繁にカラーリングやパーマをする、客単価の高い、いわゆる「(美容院にとって都合の)いいお客さん」ほど髪が傷んでいく……
トリートメントをして何とか対処しようとしても、根本的な解決にはならない……
このことに直面した森田さんは、カラーリングやパーマについて、あらためて徹底的に調べました。
そしてわかったのは、次のような事実。
・パーマ剤の成分は、脱毛剤にも使われている(薄毛の原因になる)
・ヘアカラーで使われる薬剤は、メラニン色素を壊し、白髪が増える原因になる
・トリートメントは、頭皮の状態を悪化させ、抜け毛や縮れ毛の原因になる
(こうしたケミカルなヘアケアの問題点については、こちらの記事やこちらの記事もあわせてご覧ください)
また、森田さん自身、
「そういえば、美容院では生花がすぐに枯れてしまうのは、なぜだろう」
と常々、疑問に感じていたそうです。
化学薬剤を使った施術は、髪にも身体にも(植物にも)、悪影響があるのではないか……
その現実に気がついた時「ヘアカラー、パーマなど化学薬剤を使った施術」をすべて手放したそうです。
とはいえ、ヘアカラーやパーマは売上の柱なので、相当な葛藤があったことでしょう。
実際に売上は3割落ち、経営的にかなり厳しい状況に陥ったと言います。
それでも「良いと思えないものは、提供しない」と決めたのは、まさにプロフェッショナル。
尊敬せずにはいられない決断です。
なお、ここまでに書いたのは、30年程前のこと。
「自然のままの髪は美しい。だからこそ髪を染めるならば、髪を壊すケミカルな方法ではなくて、髪、身体、自然に優しい方法を選びたい」と決め、その後、さまざまな調査・研究を進めていきました。
そのなかで、偶然出会ったのが「ヘナ」です。
最高のヘナを届けるために
「森田要からヘナを引いたら、マイナスしか残らないかもしれない」
↑これは、実際に森田さんが話していた言葉です。
それだけ「ヘナ」は森田さんにとって大きな存在であり、「ヘナ」そのものに、大きな力・効果があるのでしょう。
ヘナは、アーユルヴェーダで用いられてきた植物。
「100パーセント天然植物の髪染め」として知られていますが、他にも、次のような効果が報告されています。
・ダメージが回復する
・ハリ・コシが出る
・クセが落ち着きやすくなる
・薄毛が改善する
・経皮吸収によって、身体的にも好影響がある
(ヘナの効果については、次の記事もあわせてご覧ください)
こうした効果は、森田さんが地道な研究をとおして得た成果です。
元々、移転した先の美容院に偶然置いてあった「ヘナ」を見つけてから、世界中の「ヘナ」商品を取り寄せて、実際に使い、効果を検証する……そんな地道な活動を続けて30年以上。
「エコヴェーダ」のすばらしい品質は、そんな積み重ねのうえに成り立っています。
粗悪品の「ヘナ」が広がるなかで
ひとくちに「ヘナ」と言っても品質はさまざまです。
特に、2000年代、ヘナブームが起きた時、かなりの量の「粗悪品」が出回りました。
粗悪品とは、たとえば・・・
・「ヘナ」とは書いてあるけれど、実際は「ローソン色素」(ヘナに含まれる髪染めの成分、髪染め以外にもダメージ補修などの効果もある)がほとんど含まれていない
・雑菌が大量に混じっている
・天然100%やオーガニックなどと書いてあっても、化学薬品が混入されている
こうしたヘナが大量に出回ったせいで「ヘナの印象」が悪くなってしまった時期もあったのだとか。
(「ヘナ」商品の問題点については、こちらの記事もご覧ください)
*国民生活センターの暮らしと商品テストの情報誌「たしかな目」(2006.10)の抜粋記事
「ヘナには、素晴らしい可能性があることがわかっている。
だからこそ、最高品質のヘナを届けたい!」
そう願い、自社で納得のいく商品を製造するために、森田さんが代表を務めるラクシュミーでは、「化粧品の製造業許可」も取得(2010年)。
また、本物のヘナを知ってもらうためのワークショップ・講習会を、2009年よりスタートしました。
なお、ヘナワークショップ・講習会は、滞在費・交通費・会場費はすべて森田さんが自腹で負担!
美容院が休みの月〜水曜日は、全国各地でヘナを知ってもらうための活動をし(ワークショップの日数は、何と年間150日!)、残りは表参道の美容院kamidokoでお客さまの髪と真剣に向き合い続ける……
こうした森田さんの姿は、多くの人を惹きつけ、一人また一人と、ファンが増え、「エコヴェーダ」の商品、そして森田さんのワークショップは、口コミで多くの方に知れ渡るようになりました。
最高品質のヘナを製造するインド・CNP社
「最高品質のヘナ」を求めて探し回ったなかで出会ったのが、インドのCNP社(Cultivator Natural Products)。
CNP社のすごいところはキリがないのですが、一例をあげておくと・・・
・創業以来、100%オーガニック栽培にこだわっている
・衛生管理、加工技術は欧米並みの水準を誇っている
・労働者の健康や自然環境に配慮した栽培・製造を続けている
・インド国内の有機認証のみならず、フランス、EU、アメリカなどのオーガニック認証を取得している
・フェアトレード認証も取得している
・動物実験は早い段階から禁止
・会社設備を100%再生可能エネルギーで賄っている
・地元の農民、子どもたち、女性の自立支援に力を注いでいる
(CNP社については、こちらの記事もあわせてご覧ください)
森田さんの想いは素晴らしいのですが、「最高品質のヘナを届けること」は一人で実現できるわけではありません。
「究極の安全と安心を届けてくれる製造元」であるCNP社がいるからこそ、私たちは安心して、最高品質のヘナを使うことができているのです。
森田さんも、そんなCNP社を心から尊敬し、大切に考えています。
そして、同社が目指す「持続可能な社会」を実現するために、自分のいる美容の領域で「持続可能なしくみ」を実現しようと、新たなヴィジョンをもち、今はその実現に向けて邁進しているところです。
最後に、そんな森田さんが考える「持続可能な美容」のしくみをご紹介します。
循環型経済:誰もが笑顔になれる「美容のしくみ」をつくりたい
誰かの犠牲のうえに成り立つ、経済を回すための「美容」を終わりにしたい
「人が美しくなるために何をしたらよいだろうか」
森田さんほど、この問いに真剣に向き合ってきた方はいないかもしれません。
「これまでの美容は、髪・健康・環境を犠牲にするしくみのうえに成り立っています。そのため、これまでの美容を続けている限り、人が本当に美しくなるのは難しい」
森田さんは、このように話しています。
そんな「犠牲」をつくり出しているのは、ヘアカラーやパーマ、トリートメント等、当たり前のように提供されている化学薬剤を使ったヘアケアの。
化学薬剤に頼ったヘアケアは、最終的には薄毛を招き、カツラが手放せなくなる人を増やしているという現実があります。
しかも、生涯の美容にかかるコストは1000万円超。これだけのコストをかけた結果、カツラが手放せなくなるのだとしたら……化学薬剤に頼った今の美容は、一体誰を幸せにするものなのでしょうか。
髪を犠牲にして経済を回す。
これが今、当たり前に行われている美容の、ひとつの側面でもあるのです。
ヘナ、自然薬草を使ったヘアケアで、関わるすべての人が笑顔になれる「しくみ」をつくる
森田さんが提案したいのは「化学薬剤を使ったヘアケアをやめ、髪にも、健康にも、環境にもやさしく、利用者と提供者の双方にとって経済的なメリットがある持続可能な美容を実現すること」。
つまり「循環型経済」としての美容のしくみです。
そのキーになるのは、ヘナや自然薬草を中心にしたヘアケア。
自然の髪――その人がもって生まれた髪――は美しい。
髪を壊すことなく、その人がもって生まれた美しさを保ってほしい。
だからこそ、髪を染めたり、補修をしたりするならば、さまざまな問題を引き起こす化学薬剤ではなくて、身体にも自然環境にもやさしい方法を選びたい。
だからこそ、森田さんは「ヘナを中心とした自然薬草を使ったケア」を提案しています。
そして森田さんは、「最高品質のヘナ」を、流通や利用に関わる誰もが搾取されたり、不利益を被ったりすることなく、笑顔でいられるような(誰もがプラスになるような)しくみをつくろうとしています。
森田さんは、そうした循環経済の形を「共生」と呼んでいます。
最高品質のヘナを届ける「共生」の輪
共生の形をつくるために、森田さんがとっているのは、次の2つの方法。
・森田さんのビジョンに共感してくださるパートナーのみなさま(商品の販売代理店)へ、ラクシュミーから商品を提供する
・パートナーのみなさまから、お客さまに商品を定価で提供する
また、商品を提供する際、無償でお客さまが商品を使用するのをサポートする
この方法によって、次のような効果を生むことを目指しています。
〈利用者にとってのメリット〉
・化学薬剤によるヘアケアの問題点、自然薬草を使ったヘアケアのメリットを理解したうえで商品を利用することができる
・ヘアケアにかかるコストを抑えられる
・自分で自分の髪を美しくすることができる(美容院に頼らなくても済む)
〈パートナーにとってのメリット〉
・(中長期的に)安定した経済的な利益が得られる可能性がある
最高品質のヘナ、自然薬草を、適正に広めることで、経済活動を成り立たせていく。
森田さんは、そこまでを見越して、ヘナを広める活動を行なっているわけです。
インドと日本をつなぐ「循環」「共生」
森田さんの願いは、さらに広がっていきます。
「CNP社が提供してくれる製品は、本当に価値のあるものです。だからこそ適正な価格で仕入れ(フェアトレード)、そこで得た適正な利益をインドにお戻ししたい」
こんな想いが根底にあり、今、森田さんは一つの構想をもっています。
それは、、、
インドにアーユルヴェーダの病院/長期滞在型施設をつくること。
元々、エコヴェーダの製造元・CNP社は、地元の労働者のためにアーユルヴェーダの病院を運営していました。
でも、あることがきっかけで、その施設を手放すことになってしまったそうです。
「それに代わる施設を建設できないか」というのが、森田さんの願いなのですが、そこには別の想いも含まれています。
「その場所は、地元の方々が使うだけでなく、日本人が長期滞在できるようにしたい」
超高齢社会を迎える日本で、これから人間としての尊厳を保ったまま人生の最期を迎えられるかどうかは、大きな問題となっていくかもしれません。自然に生きて死んでいく――そのことさえ危ぶまれる可能性があるのです。
「だからこそ、少しでも多くの方が、人生の最期を安心して迎えられるような場として、アーユルヴェーダの病院/長期滞在型施設をつくりたい」
森田さんは、そこまでを視野に入れて、持続可能な美容、循環型経済としての「共生」の輪を広めていきたいと考えているのです。
より良い未来につながる「ヘアケア」をしよう
いかがでしょうか?
私は、この話をはじめて聞いたとき、胸が、背筋が、震える感覚がありました。
ここまで自分の現世的な利益を投げ打ち、誰かのために尽くしている方に、お会いしたことがありません。
「現代を生きる菩薩とは、この人のことなのでは?」と本気で感じました。
しかも、この活動を肚の底から”楽しそうに””ワクワクしながら”取り組んでおられるのです。
森田さんの人柄、そして何よりも思い描いている未来のヴィジョンに、心惹かれました。
「森田さんの活動をお手伝いするために、私なりの形で携われるかもしれない」
そう思ったことも、この活動をはじめた背景にあった事実です。
この森田さんのヴィジョンは素晴らしいのですが、到底一人で成し遂げられるものではありません、
共感し、参加してくださる方あってこそ、現実のものにしていける!
それに、まだまだ解像度が粗いところがあるので、実際にやってみて修正する必要があるところもたくさんあるでしょう。
でも、森田さんは誰よりも本気です。
修正をしながら、何がなんでもこのヴィジョンを実現させようと、本気で取り組んでいます。
もし少しでも、森田さんの想いに共感するのであれば、髪をケアするたびに、こうした「ヴィジョン」に想いを馳せてみませんか?
髪を大切にケアことは、未来に向けた「祈り」でもある。
そして、何より幸せな未来のヴィジョンをもつことは、心理的にはもちろんのこと、髪にも身体にも好影響があるはずです。
みなさま一人ひとりが、自然の美しい髪を取り戻し、生命力に溢れ、生き生きと美しく輝いていくことが、「共生」「持続可能な美容」の実現へのたしかな一歩。
生命力と美しさに満ちた「共生」の輪が、広がっていきますように!
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