応援消費をはじめよう|知れば知るほどヘナが使いたくなる!「エコヴェーダ」の製造元インドCNP社

持続可能性
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「応援消費」という言葉を聞いたことがありますか?

「応援消費」とは、その名のとおり「応援」のために行う消費。

元々は被災地支援のための消費を指す言葉でしたが、最近では「ふるさと納税」「クラウドファンディング」「推しているアイドルへの消費」など、自分以外の誰かのためにお金を使う人が増え、それらを含めて「応援消費」という言葉が使われることが多くなっています。

引用:「応援消費」に関する意識・実態を調査 令和の新消費スタイル 注目キーワードは「応援」と「共感」

ジャパンネット銀行が行った調査によると「約6割の人が、お金は誰かのためや共感できるモノに使いたい」と回答しているそうです。

「お金を使うならば、共感できる誰かのために使いたい!」
その気持ちは、よくわかります。

ヘアケア商品など、毎日のように使うものが「共感できる!」「応援したい!」と思える方々がつくったものだとしたら、それだけで”豊かさ”が増しそうです。

その点、エコヴェーダは、開発者も製造元も本当に素晴らしい!
私は、開発者と製造元の会社に、心から共感できるし、「彼らの活動を応援したい!」と思ったのが、この活動をはじめたきっかけでもあります。

そこで、今日は、エコヴェーダの製造元・インドのCNP社(Cultivator Natural Products)について詳しくご紹介します。

安心安全で最高品質の商品を届けるCNP社

日本で流通するヘナの多くはインド産

エコヴェーダの製造元・CNP社があるのは、インドのラージャスターン州。
西はパキスタンと接していて、州の西部にはタール砂漠があります。

日本で販売されているヘナの多くは、インド産なのですが、
なかでも、ラージャスターン産のものは「最高品質」として世界的にも知られています。

ヘナの栽培に適しているのは、朝晩の寒暖差が50℃以上もあるような砂漠に近い乾燥地帯
ラージャスターン州は、インドの砂漠地帯に位置し、日中平均気温は50℃、夜は10℃にまで下がるという1日の温度差の激しい地域。雨量がわずかで湿気も少なく、人間にとっては非常に厳しい過酷なこの環境は、ヘナにとっては理想的なのです。

高品質な商品をつくるのは、簡単ではない

とはいえ、高品質なヘナが栽培されているからといって、そのまま「高品質な商品」が出来上がるわけではありません。
素材を加工する「製造会社」の技術が低ければ、素材の良さを十分に活かすことはできないのです。

実際のところ、「ヘナ」として発売されている商品の品質が問題になった時期がありました。

独立行政法人国民生活センターが発行した『たしかな目』(2006年10月号)によると、12社の製品のうち、8製品は「ローソン色素」という髪を染めるための成分が、ほとんど含まれていなかったといいます。

国民生活センターの暮らしと商品テストの情報誌「たしかな目」より – Laksmi

ほかにも「100%天然」と表示されているのに、実は髪にダメージを与える酸化染料が入っていたり……
「ヘナ」「天然」「オーガニック」などの表示が本当であるかは、製造会社によって事情が異なるのです。

エコヴェーダのヘナのローソン色素は、2.2%以上

一方、CNP社は、すごい!
エコヴェーダのローソン色素(ヘナに含まれる髪に色を染める色素の成分)の割合は、2.2%以上

(オーガニック・ハーバルトリートメント オレンジの成分表示。一番下がローソン色素の欄です)

1%あればいいと言われているので、これはすごい数字です。
CNP社の技術開発により、粉砕法を変えたことで、ローソンの量がこれまでも多く残るようになったそうです。それにより、色の染まりも改善され、トリートメント効果も高まりました。

そう、技術力がすごいのです。


(写真はCNP社内部の様子:CNP社HPより転載)

衛生管理もすごい!

すごいのは、色素だけではありません。
CNP社が製造するエコヴェーダの衛生管理はもっとすごい!
細菌含有量、発がん性物質の含有量、重金属、残留農薬などなど、細かく管理し、さらには、その結果をレポートとして報告しています。

公開しているのは、以下の情報。

■化学物質等安全データシート
■重金属レポート
■微生物学レポート
■残留農薬レポート

これらは全て、株式会社ラクシュミーのHPで確認することができます。

商品分析一覧 – Laksmi

加工技術、分析技術、何より「安全なものを届けよう」とする企業努力……このレベルでしっかり行っているのは「さすが」の一言です。

100%オーガニック栽培にこだわり続ける

100%天然植物による商品を提供

つづいて見ていくのは「原料」について。
技術だけではなくて「原料」にまでこだわっているのは、CNP社のすごいところ。

エコヴェーダの商品は、100%天然植物によるものです

たとえば、「オーガニックハーバルヘアカラー オレンジ」を見てみると「成分」の欄に書かれているのは「ヘンナ」のみ。

エコヴェーダ・ヘナ成分表示

欧米基準のオーガニック認証

原料はオーガニック栽培にこだわり、商品の多くが、USDAエコサートコスモスなどのオーガニックの国際認証を得ています。

CNP社のHPを見てみると、取得している認証マークがずらり。
ヘナの製造会社で、ここまでしっかり認証を取得し、その基準にあわせた管理を行っている会社は限られているのでは?


CNP社HPより転載)

なお、USDA、エコサート認証については、こちらの記事もあわせてご覧ください。

オーガニック・コスメ認証とは?|ECOCERT・USDAオーガニック|認証マーク解説:第2弾
みなさんは、日常で商品を購入する際、どれぐらいの認証マークを意識しているでしょうか? ヨーロッパやアメリカなどに旅行先で見かけて、意識し始めたという方も多いかもしれません。 日本では認知不足もあり、取得している企業や商品が少ないのが現状...

創業以来、100パーセントオーガニック栽培こだわり続けている

CNP社は、なんとすべての製品において100%オーガニックにこだわっています。
これは創業以来の取り組み。
「有機農法が薬草栽培に最も適している」という理由もありますが、それ以上に、初代社長ナラヤン氏の植物への深い愛情があります。ナラヤン氏の想いは、後半で詳しくお伝えしますね。

本気で”持続可能な社会”を目指す CNP社を立ち上げた理由

「地元の農民たちの、生活水準を高めたい」

 

初代社長、ナラヤン氏(写真:CNP社HPより転載)がCNP社を立ち上げたのは1988年、50歳を過ぎていました。
元々はテキスタイルの仕事をしていたナラヤン氏が考えたのは、次のこと。

 

「水も空気もつくれない自分が、その環境を汚すだけでよいのだろうか」

そんなことから100%オーガニック栽培にこだわった植物の栽培、加工事業をはじめたわけですが、その時に念頭にあったのは、こんな願いです。

「厳しい気候条件のもと、ギリギリの生活を強いられている農業従事者・.労働者に、新たな仕事を生み出し て、雇用し、生活水準をあげたい」

私たちの普段の生活からは想像がつかないかもしれませんが、インド西部の農村地帯は、まだまだ発展途上にある田舎。
厳しい気候にさらされ、「産業」も限られていて、「生活水準」はまだまだ低い状態……

そんななかで、ナラヤン氏は「地域の自然環境を守りながら、労働者の健康にも留意しつつ、ムリなく、誰も犠牲になることなく仕事をつくりたい」と考えて、CNP社を立ち上げたのでした。

実際に、CNP社のカタログには、次のように書かれています。

「経験が未熟な労働者には訓練の機会を提供し、報酬を与えます。
 また、家族が一緒に働けるように援助し、子どもたちが学校で学べるようにします。
 私たちは社会的責任のある会社となれるように、信念をもって進んでいきます」

言葉として掲げるだけではなく、従業員の子どもたちの教育を支援したり、女性の労働者の支援をしたりと、行動がともなっているのもCNP社のすごいところ。
詳しい取り組みは、ぜひこちらもご覧ください。

Careers Cultivator Natural Products Bulk Organic Herbs and Botanicals
Visit the post for more.

土壌保全、水の保全、廃棄物ゼロ……本気で取り組む”持続可能な農業”

CNP社は、本気で「サステナブル」に取り組む企業です。

続けてカタログの文章を引用しましょう。

「(わが社の製品は)自然環境を守るため、資源の再生循環が壊れないような方法で、責任をもってつくっています。
水や土壌を汚染することのないように留意し、太陽エネルギーを活用するなどして製品を作り、処理し、包装も行っています」

具体的な取り組みは、次のような事柄。

  • 化学薬品、農薬不使用(→化学薬品による自然へのダメージをゼロにする)
  • 会社全体として100%グリーンエネルギーを採用
  • 土壌保全
  • 水の保全
  • 廃棄物ゼロ
  • 動物実験ゼロ

こうした努力をしながら、オーガニック100%原料の製品(350製品以上)を、世界35カ国へと届けています。

経済的な持続可能性だけではなく、エコロジカルな持続可能性まで考えた取り組み。
そして、それが社長の代だけではなくて、これから先も続いていくようにと、農業従事者への支援や、次世代を担う子どもたちの支援にも取り組む……その志の高さと実行力には、感嘆してしまうほどです。

「人類のために必要なものは何かをいつも考えている」

この言葉は、CNP社の現社長タルン氏(ナラヤン氏の息子)の言葉です。

(写真:タルン氏、CNP社HPより転載)

誤解を恐れずに言うと、、、この言葉を聞いた時、
「インドの田舎の一中小企業の社長が、こんな視座で物事を考えているなんて!!!」
とビックリしました。

少なくとも私は「人類のために必要なもの」を主語に、物事を考えたことはありませんでした。
考えたとしても、せいぜい自分の家族、組織、地域共同体……という範囲です。
その志の高さ、本気さに、驚きました。

とはいえ、言葉でならば誰でもいえます。
「100%オーガニック栽培」「クリーンエネルギー」によってつくられた「最高品質のヘナ、ハーブ」を届ける!という行動が伴っているのが、何よりすごい!!!

手放しで尊敬できるからこそ、この商品を取り扱うお店をつくりたいと思ったのでした。

応援消費=「 ビジョン」に一緒に取り組むこと

さて、いかがでしたでしょうか?

ふだん、「つくった人」については、そこまで知る機会はないかもしれません。
だけど、ものがあるということは、そこには必ず「つくった人」がいる
そこにまで目を向けて、どんな人たちなのかを知ってみるって、とても大切なことだと思うのです。
何より「つくった人」が素晴らしいと、使うときの感覚も変わってくる。

だって、商品を購入し、使っているということは、その会社のビジョンに参加するということなのだから。

というわけで、エコヴェーダのヘナを使ったり、トリートメントパックを使ったりするたびに、私たちはもう「持続可能な社会」づくりに取り組んでいるのです。

意識を向けようが向けまいが、事実としてそうではあるのですが……
そんな事実に「気づき」を向けてみると、ヘナライフが豊かになるはずですよ。

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