闘病中を支えてくれた ヘナは大切なパートナーです
脇田 恵さん(50代)
キャリア・コンサルタント
ヘナ使用歴:2年
実は「自分でヘナを塗ること」に抵抗がありました
ーーヘナを使いはじめたきっかけを教えてください。
以前通っていた美容院に「ヘナ」のメニューがあったのが、ヘナとの出会いです。
でも、当時は、そんなに熱心ではなかったんです。
何より時間がかかるし、仕上がりにもいまいち納得できていなくて……だから、ずっとヘナを使っていたわけではなくて、カラーリングをしつつ、たまにヘナをしてもらうというような使い方をしていました。
でも、頭の片隅では「身体に入れるものはしっかり考えたい」と思っていて。
カラーリングをするときも「これは本当に安全なのか、人体に悪影響はないか」を美容師さんに確認して、納得しながら使っていました。
ーーその後、エコヴェーダの商品を使いはじめたのですよね。
はい。
使いはじめたのは2年前(2020年)の11月です。
「エコヴェーダのヘナ、すごくいいから1回使ってみたほうがいいよ」と知人が紹介してくれたのがきっかけでした。
教えてくれた知人はものすごく髪が綺麗で「いいなぁ」と思っていたんです。
でも、私、すごく面倒くさがりで「自宅でやる」というのがどうしても嫌で…(苦笑)
「部屋が汚れないかな」という心配もあって、自分に取り込むのに時間がかかっていました。
そんな私を見ていた知人は「一度kamidokoのサロンに行ってみたらいいよ。私からの紹介だって言っていいから」とひと言。
「いいな」と思う気持ちと「そのうちね」という気持ちが半々くらいだったのですが、「そこまで言うなら」と思って連絡をしてみたら、あっという間にサロンに行く日が決まって……ととんとん拍子で進んでいった感じです。
ーーkamidokoを訪れてみて、いかがでしたか?
「おもしろい美容師さんがいるから!」と知人が話していたので「一体どんなところなんだろう…」とドキドキしながら行ってみたのですが、お店の雰囲気がすごい個性的でびっくりしました。
今まで行っていた美容院とはまるで違っていて、正直、緊張はしたのですが、お店の香りとか植物がすごくよくて、どこか落ち着いていたのを覚えています。
(エコヴェーダの開発者、森田要氏が経営する美容院kamidokoの様子)
美容師の森田さんからは「髪が傷んでいるから、元に戻るのに2〜3年かかる」と言われました。
「ヘナをしながら伸ばして行ったら髪が変わるから。うねりもなくなるし、扱いやすくなるから少しヘナを続けてみたら?」とも。
そして、ヘナの使い方を教えてもらい、商品を購入して、そこから自宅でエコヴェーダのヘナを使うようになりました。
ヘナの「香り」に癒される
ーー少し躊躇いがあったところから、本当にとんとん拍子で進んでいきましたね。
はい。
実は、当時、がんの治療を始める直前のタイミングでもあったんです。
治療が始まるのが翌月。治療が始まるといろんなことができなくなるかもしれない…と思っていました。
だから「治療が始まる前に、しっかり髪を切ってもらって、ヘナも使えるようになっておこう」という気持ちもありました。
ーーエコヴェーダのヘナを使い始めてみて、いかがでしたか?
正直にいうと、最初は全然できませんでした(苦笑)。
お店って楽じゃないですか。やってもらえるし、綺麗に仕上がるし……
まだ「自分でやる」というのに抵抗もありました。
でも、治療を始めた12月は入院や通院があるから仕事を休んでいて時間はあったんです。
抗がん剤の治療をしていたので体調の波はあったのですが、体調がいい時を見つけて自分でヘナを塗るようにしました。
塗ってみて興味深かったのは「香り」です。
薬のせいか、いろんな匂いがしんどいなと感じることがあったのですが、このヘナの香りは癒される感じがしたんですよね。
粉をぬるま湯に溶いて、髪につけて…という手間はあったんですが、実際にヘナを塗ってみたら癒しになりました。
ーー「香り」が印象的だったのですね。
他のヘナを使っていた時も、自然の香りがいいなと思っていたのですが、どこか「ツン」とするのが気になっていました。
でも、エコヴェーダのヘナには、そういう「ツン」とした感じがまるでなかったのが、とても印象深かったです。
ヘナはエネルギーをくれるもの
ーー自分でヘナを塗るって、どのような体験でしたか?
ヘナを塗るのは「日常と違うことをやっている」という感覚がありました。
自宅でヘナを使うようになったのは、ちょうど12月でいろいろな行事が続くタイミング。とはいえ、病気のこともあって、実家にも帰らず、年末やお正月らしいことも全然できなくて……そんな時期だったのですが、ヘナを塗るとふしぎと「何かやろう!」という気持ちになりました。
昼間にヘナを塗って、その後2時間くらい塗ったまま、家のことをやったりしていたこともあります。年末の大掃除の時期でもあったので、掃除をしたり。
実は、今も、昼間にヘナを塗って、そのまま家の中であれこれと仕事を片付けるというような使い方をしています。
ーー「夜のリラックスタイムで使う」という方が多い印象でしたが、おもしろい使い方ですね。
はい。
「ヘナを塗っている間にあれもやって、これをやって」という使い方をしていています。
なんだろう? ヘナを塗るとスイッチが入るというか。
私にとっては、ヘナは「ゆったりするために使うもの」というよりも「エネルギーをくれるもの」のような感じがしています。
ヘナを使い始めてから、ブローがラクになった
ーーエコヴェーダのヘナを使い始めて、他に感じたことはありますか?
最初のうちは、ヘナ特有のキシキシ感がありましたが、2〜3回でなくなりました。
そのあとは、髪がものすごく扱いやすくなったのを覚えています。
元々、私の髪はクセがあって、ブローするのに苦労していました。内巻きにするためにドライヤーをしながらブラシを使ったり、オイルやワックスをつけたり、いろいろな方法で手を加えて何とか整えていたという感じです。
でも、ヘナでのケアをするようになってから、髪を洗って、ふつうにドライヤーをかけて空気を入れるだけで満足のいくヘアスタイルに仕上がるようになりました。
ーーブローの手間がなくなるって、すごくありがたいことですね。
はい。
ヘナでのケアだけでも十分それを感じていましたが、マヘンディシャンプーHを使い始めたら、もっとよくなりました。
「シャンプーもいいよ」と話には聞いていながらも、使っていなかったんです。
でも、半年前くらい前に、実家に帰った時、友人が連れて行ってくれた自然食品のお店で、偶然エコヴェーダのシャンプー(マヘンディシャンプーH)を見つけて。
お店の人やともだちと、森田要さんの話をしたりしているうちに、
「このシャンプー、そんなに安くはないのだけど、まずは使ってみたらいいんじゃない?」
という感じのノリになって、買っちゃいました。
半分旅行気分だったのもあって「たしかに、今買っておくのもアリだよね」という感じでした(笑)。
「今まで使っていたシャンプーは何だったんだろう…」
ーーシャンプー、使ってみたらいかがでしたか?
すごくよかったです。
使い心地がよすぎて、一度マヘンディシャンプーHを使い始めたら、それまでお風呂にあったシャンプーには全く手をつけたくなくなって、結局、全て入れ替えました。
まだ使い始めて半年くらいですが「もっと早く使っていればよかった〜」と思います。
それまでは、ヘナを塗って流す時、シャンプーを使うと、若干キシキシする感じがあったんですよね。でも、マヘンディシャンプーを使うようになってから、そういうのがなくなったり、櫛通りも手触りもよくなりました。
あとは、髪が絡まなくなったというのも、すごくありがたい変化です。
「今まで私が使っていたシャンプーは何だったんだろう…」と思ってしまうくらい。
ヘナとマヘンディシャンプーは、一緒に使ったほうがいい!
そのほうが、髪の変化をより実感できると思います。
ーー今は、どれくらいの頻度でヘナでのケアをしているんですか?
今は月に2回くらい、自宅でヘナを塗っています。
最初のうちはオレンジのヘナだけを使っていたんですけれど、だんだん色が赤くなってしまって。
職場で「赤く染めた?」「ずいぶん赤く染めているんだね」と言われたのをきっかけに、美容院でインディゴが入っているものを染めてもらうようになりました。
そうすると、色は落ち着いてくれるのですが、美容院で塗ってもらうインディゴ系の色味の香りが「なんか違う」という感じがしてしまって……
そんな紆余曲折を経て、今は、エコヴェーダのディープチェスナットとオレンジのヘナを併用する形に落ち着きました。
2回に一度、オレンジのヘナを塗った2〜3日後にディープチェスナットを重ね塗りしています。
そうすると色が落ち着くし、白髪をまんべんなく綺麗に塗れるので気に入っています。
ヘナを使えば使うほど、髪が美しくなる
ーー美容院のインディゴ系と、エコヴェーダのディープチェスナットは使い心地が違うのですね。
はい。
私が香りに敏感だからというのもあるかもしれませんが、エコヴェーダのディープチェスナットは、美容院で感じた「うーん……」という違和感がないんですよね。
あと、私、ヘナを塗った後、髪の仕上がりをスマホで撮るようにしているのですが、色も均一に染まっているし、赤みも抑えられるし、ツヤも出るし、天使の輪もできているし「よし!」という気持ちになります。
ーー自分の髪の写真を撮るって、いいですね。見せてもらってもいいですか?
今年の夏〜秋にかけての変化をお見せしますね。
まずは、今年の7月。
そして次は8月です。
こちらはオレンジのヘナを塗った後の状態。
その後、ディープチェスナットを塗った状態がこちらです。
9月はちょっと写真が残っていなくて、次は10月。
ツヤが増しています。
ヘナを塗った後、写真を撮ると「やった感」があるのですよね。
写真を見ると「休日にヘナを塗って、髪の毛がこれだけ綺麗になった。よかった〜」と、髪をケアするモチベーションにもなります。
闘病中「髪が綺麗だね」というひと言が嬉しかった
ーー使えば使うほど、髪がどんどん美しくなっているのがわかりますね。
少し話を戻すと、病気の治療をしていたとき体調がよくない時期が続いていたんです。
湿疹ができたり、吐き気がしたり……。
美容院に行った時に「薬を使っているから身体がボロボロなんですよね」という話をしたら「でも、髪の毛だけは元気だね!」と言われて、すごく嬉しかったんです。
自分の中には元気な部分があると思えて、何となくエネルギーがわいたんですよね。
体調もあるので、そんなにムリはできないし、そこまでがんばるつもりもないのですが、それでも「やったら、やっただけのものがある」と思えると、モチベーションになります。
実はお肌ってお化粧で誤魔化すことができるんです。でも髪の毛って無防備というか、なかなか誤魔化せないから「髪だけは元気だね」「髪が綺麗だね」と言われたのは、余計に嬉しく感じました。
ーーコツコツとヘナを続けてきたおかげですね。
「これをすれば大丈夫」というものを持っているのは、大きいと思いました。
もちろん、自分ではどうしようもできない、コントロールできないものもあるけれど、それでも「自分で何とかできる部分」もあると思うんです。
「これをしていれば、こういう状態でいられる」というものがあると、安心できます。
私にとって、ヘナはそういう存在だし、とても大切なパートナーです。
ーー2年前にヘナでのケアを始めた頃からすると、ものすごい変化ですね。
本当にそう思います。
当時は「自分でやるなんて…」と抵抗感があったのに、今では何の躊躇いもなく自宅でケアできるようになりました。
グレイヘアへの移行期の方、病気治療中の方にお勧めしたい
ーー普段ヘナを使う時に工夫していることってありますか?
家の中を汚さないようにするために、浴室の中でヘナを塗るようにしています。
ヘナを塗った後は、厚手のしっかりとしたペーパーを髪につけて、その上からタオルを巻いて、最後に使い捨てのシャワーキャップをつけています(*)。
そのまま家事もするし、仕事もするし……という感じです。
ヘナが乾いてくると粉っぽくなって、肩のあたりについたりすることはありますが、そんなに大変に感じることはありません。ヘナを頭に塗ったまま、2時間くらいは余裕で過ごせます。
*編注
「厚手のペーパーは吸収力に富んでいるので、ヘナ自体を吸収するからもったいない」「一般的なペーパータオルのほうがいい」などの声もあります。そうした点も配慮に入れたうえで参考になさってください。
ーーヘナでのケア、どのような方にお勧めしたいと思いますか?
まずは、年齢を重ねた方にお勧めしたいです。
私は、ヘナで白毛を染めていますが、グレイヘアというか、自分本来の髪を活かしたヘアスタイルにしたい方もいると思います。
「移行期」というか自分の髪を育てていく時期って大変そうなんですよね。ダメージがあったり、髪が細くなってしまったり……。
「自分本来の髪を活かしたい」という決意を大切にするために、ぜひマヘンディシャンプーとトリートメントを使ってみていただきたいです。
あとは、病気をしている方にもお勧めしたいです。
私の場合は、治療で髪が抜けるということはありませんでしたが、他の方のお話を聞くと、髪が抜けたり、抜けた後、新しく生えてくる髪が以前とまるで変わってしまったりする方もいるようです。たとえば、ストレートヘアだったのに、縮れ毛になってしまったり、弱々しい髪になってしまったり……
もちろん、すべての悩みがヘナで解決するわけではないとは思いますが、私の場合は、思わぬきっかけで使ってみたら、ものすごく大きな変化を体感できました。
だから、もし悩んでいる方がいらっしゃれば、私なりの体験談をお伝えしたいと思っています。
ーー脇田さんの言葉、体験に勇気を受け取る方はいらっしゃると思います。貴重なお話をお聞かせくださり、ありがとうございました。
脇田恵さんプロフィール
総合商社、外資系半導体メーカー、外資系金融会社で人事・総務・秘書業務に従事後、ライフキャリアに興味を持ち、コーチングとキャリアコンサルタント国家資格を取得。
現在は大学生のキャリア支援と、働く方のキャリア相談を行っています。
就活、職場の人間関係、仕事のモチベーション・アップ、病気や介護、育児の両立など、広くご相談をお受けしています。対話を大切にし、人生を自分らしく歩むための「生き方」、「在り方」にスポットを当て、「働き方」を考える関わりを続けています。
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