突然の脱毛……週に一度のヘナで美髪再生
「1年でこんなに変化するなんて信じられません」
萩原 郁子さん(50代)
メディカルハーブコーディネーター
ハーブ&ライフコーディネーター
オーガニック・ヘナ エバンジェリスト
ヘナ使用歴:1年半(インタビュー時点)
突然訪れた「脱毛」の症状
――今日は「脱毛でお悩みだったけれど、ヘナを使ったら髪が再生した方」にお話をうかがうことになっていましたが……失礼ですが、人違いではありませんよね?
はい、私です。間違いないです(笑)
――脱毛でお悩みだったとは思えないほど、美しい髪なので、驚いてしまいました。
ありがとうございます。
これ、2021年8月の写真なんです。
昨年撮った免許の写真なのですが、「病気だから」ということで帽子を被って写真を撮らせてもらいました。
この時は、ヘナを使いはじめて4ヶ月弱経った頃で、前のあたりから少しずつ髪が生えてきてはいたけれど、帽子を被っているところは、まだ髪がない状態だったんです。
それから1年で、今の状態になりました。
おかげさまで「脱毛の症状があった」と言うと、驚かれてしまうほどです。
――脱毛の症状は、いつ頃あらわれはじめたのでしょうか?
気がついたのは2020年7月7日。
本当に、突然、髪がぬけるようになりました。
首を振っただけで髪の毛がブワーっと落ちてしまって、フローリングは髪だらけだし、洗うとごっそり抜けて、排水溝にはホラー映画のようにぬけおちた髪がたまってしまったり……
あわてて「脱毛」について色々調べたら「皮膚科にいくのがいい」ということがわかりました。
すぐに予約をして、4日後の7月11日に病院に行きました。
――なんと!病院ではどのように診断されたのでしょうか?
それが、原因がわからなかったのです。
血液検査をしても異常がなくて、医師の方も驚いていました。
あと「症状がひどいから」ということで、ウィッグをつくることを勧められ、その場でウィッグのメーカーの紹介を受けました。
――「原因がわからない」というのは、大変なことですたね。
はい。今は笑って話せていますけれど、当時は恐怖でいっぱいで……
寝て起きたら髪は大量に抜けているし、排水溝もフローリングも髪の毛だらけだし。
脱毛の症状は、結局、この年の12月まで約半年間つづきました。
(写真は脱毛の症状が出ていた頃。
帽子から出ている部分以外の髪の毛は、ほぼ抜け落ちてたそうです)
病院の治療に取り組むも、効果は出ない……
こういう症状って「奇病」と言われるんですよ。
原因がわからない、解明されていない病気を「奇病」と呼ぶそうです。
特効薬はないし、研究されているわけでもないから、対処療法的な治療しかできないんですよ。
――「奇病」ですか……どのような治療が行われたのですか?
処方されたたくさんの薬を飲んだり、局所的に注射を打ったりもしました。
注射は「脱毛」という身体の中で起きている攻撃をやめさせるために、別のところを痛めつけるために行うらしいのですが、同じような目的で、皮膚にレーザーを当てて被れさせたり、カサカサになるまで皮膚を冷やしたりという方法もありました。
それでも効果がない場合は、ステロイド剤を投与する……というのが提案された治療でした。
――治療の効果はいかがでしたか?
提案された治療をやってみても、特に効果は感じられなくて……。
他の病院にも行って、検査を受けたりもしましたけれど、結果はやはり「異常なし」。
「原因がわからないのであれば」と、治療は1ヶ月くらいでやめました。
「これは医療で何とかできるものではないのかもしれない」と思い、そこから、自然療法について調べはじめました。
いろいろな方法を調べて取り組んでみたり、「ハーブが効果的かもしれない」と知って、ハーブの勉強をして、資格をとったりもしていました。
ラクシュミーのエコヴェーダのヘナに出会ったのは、ちょうどその頃です。
「ヘナなら何とかなるかもしれない」
――エコヴェーダのヘナに出会ったきっかけを教えていただけますか?
知り合いが、エコヴェーダのヘナを使っていたんです。
それがきっかけで調べていたら、表参道にサロン(kamidoko)があるのがわかって、相談にうかがいました。
それが2021年の3月25日。
脱毛の症状があらわれてから、8ヶ月程経った頃でした。
――どのような想いで来店されたのでしょうか?
「動揺しながらお店にうかがった」というのが本音です。
病院の治療は効果がなかったし、そもそも「奇病」だからこれからどうなるのかわからないし、「ステロイド剤を使う」くらいしか治療法は残っていないというし。
「だったら別の方法があるのでは?」と思って調べてやってきたけれど、どうなるかわからないし……
「ヘナなら何とかなるかもしれない」と駆け込み寺のような感じで、泣きそうになりながら、お店にうかがいました。
――kamidokoに行ってみて、いかがでしたか?
森田要さんは、すごく親身に相談にのってくださいました。
中途半端に残っていた髪をぜんぶ切ってもらっただけではなくて、ヘナのことや頭皮のしくみについて教えていただいたり、「こうしたら良いんじゃないか」というアドバイスをいただいて。
それから「あとで読んで」と書籍をいただいたりもしました。
その日から「とにかくヘナを塗ろう!」と決意して、ヘナでのケアをつづけました。
ヘナを使いはじめてすぐに髪に変化が出て、1年で帽子が不要に
――どのくらいの頻度でヘナを使っていましたか?
その日から、1週間に1回は必ず。
2021年3月25日からずっと、1年以上つづけてきました。
頭皮の経皮吸収の効果を信じて、自分の頭皮を愛でるように、パックをするような感覚で、脱毛で毛がなくなっていた地肌に塗り込んでいました。
塗ってから流すまでの時間は、最低でも1時間はとり、長い時は一晩中ヘナを塗ったままにすることもありました。
――他には、どんなケアをしていましたか?
ヘナとあわせて、シャンプーもかえました。
成分をよく見て、マヘンディシャンプーHを使うようになりました。
ここ最近、髪が長くなってきて、マヘンディトリートメントHも使うようになりましたが、それまでは、週に一度のヘナ以外は、マヘンディシャンプーHと湯シャンのケアだけで過ごしていました。
ちなみに、脱毛する前は、カットしたり、染めたり、トリートメントをしたりして、月の美容院代は18,000円くらいかかっていたけれど、今は、ヘナとシャンプーだけ。コストは下がったし、身体にも髪にもいいし「ありがたいなぁ」と感じています。
――どのような変化がありましたか?
ヘナを塗りはじめてすぐ、少しずつ、生え際のあたりから、髪が生えてきました。
ボリュームも少しずつ出てきて。
これは最初にお見せした写真ですが、ヘナを塗りはじめてから4ヶ月の頃です。
帽子を被っているところは、まだ髪がない状態でしたが、4ヶ月でここまで生えてきたんです。
「健康になっているということなんだな」と安心しながら、ヘナでのケアを続けていきました。
――その後も、ヘナでのケアを続けていかれたのですね。
はい。
その後も、少しずつ髪が生え、伸びていきました。
ちなみに、私、帽子をつくる教室に通っていて、自分の帽子は自分でつくっていたんです。
だから、髪がないところはつくった帽子をかぶるようにしたりと、自分なりに楽しみながらケアを続けてきました。
そして、帽子をかぶらなくなったのは2022年の3月。
はじめてkamidokoにうかがい、ヘナを使いはじめてからちょうど1年です。
――1年で、こんなに変化があるのですね。
本当にこれだけの変化があるのですよね。
考えられませんよね。
一時期は「どうしよう…」と絶望していたのですが、タダでは這い上がりません。
泣いてばかりはいられませんから。
おかげさまで、メディカルハーブの資格もとれましたし、ヘナにも出会えました。
今は、私と同じようなことでお悩みのみなさんのために、自分の体験を生かしたいと思って活動をしています。
ちょうど昨日も、薄毛でお悩みの方にヘナを塗って差し上げたところです。
自分なりの形で、脱毛やヘナについて知ってもらう活動をしたいと思っています。
脱毛の症状があわれても自分を責めないでほしい
――すばらしい活動ですね。この記事をお読みいただいているみなさまにお伝えしたいことはありますか?
3つあるので順にお話させてください。
脱毛の症状に悩む方々へ
まずは、脱毛の症状に悩む方にお伝えしたいことです。
脱毛の症状が出てから、いろんなことを調べたのですが、どうやら抜けはじめから3ヶ月は状態がよくなることはないらしいのですね。毛の周期的なメカニズムとして。
そして、その後、そのまま脱毛する方と、髪が生え始める方に分かれるようです。
ただ、それは、本当に個人差で起きることらしくて……
何が言いたいかというと、脱毛したとしても、自分を責めないでほしいんです。
原因はわからないけれど「なる人」は「なる」ものなのだと、調べてみてよくわかりました。
自分だけに原因があるわけではないから、自分を責めすぎないでください。
――なるほど。原因がわからないまま自分を責めつづけるのは辛いことですものね。
2つめにお伝えしたいことも、お聞きして良いですか?
はい。2つめは「ウィッグ」についてです。
ウィッグはお金がかかる!
脱毛の症状がすすむと、ウィッグを勧められると思うのですが、これがなかなか高額なんです。
私は、最初、病院で勧められるがままに手続きをしてしまったのですが、そのときにかかった金額は、かなり高額で……
契約金や月々の使用料の他に、月に1回程、ウィッグのシャンプーやセットをするよう勧められるのですが、それにかかる料金が月々6000円くらい。
これに加えて、紫外線防止のケア等、どんどんお金がかかっていくんです。
場合によっては月に2万円近くかかることもあったりします。
――ふつうの美容院に行くよりもお金がかかりそうですね。
はい、本当に。
あとウィッグのメーカーさんによっては「人毛」の入ったウィッグをお勧めされることがあるんです。
「人工毛だけのウィッグよりも、人毛が入っていたほうが自然ですよ」と。
たしかに、人毛は自然に見えるんです。
でも、血液が通っていないから、結局は枝毛になってしまったりして、私は1年もちませんでした。そして、買い換えるとなると、またお金がかかってしまって……
高額だからこそ、こういう知識をもたずに、勧められるがままに買ってしまうのはもったいないと思って、お話させていただきました。
――本当にそうですね……貴重なお話をありがとうございます。
ある時「こんなにお金がかかるんだ…」と思いながら、SNSをとおして脱毛で悩んでいる方との交流をはじめたんです。
そしたら、やっぱり私のように感じている方が多くて。
特にウィッグの金銭的な問題では、みなさん苦労されているんです。
だから、今でもウィッグ用の助成金サポートのしくみ整えるためのプロジェクトを支援したりもしています。
――たしかに、それは制度としてサポートしたほうがいいことですね。
他にお伝えしたいことはありませんか?
先ほどのウィッグの話にもつながるのですが、ウィッグには本当にお金がかかって……
正直なところ、ある時、バカらしく思えたんですね。
これじゃあキリがないし、私はウィッグのために働いているのだろうか?と。
「髪がないままの姿」を認めあいたい
――脱毛の症状でお悩みの方に、追い討ちをかけるように金銭的な苦労もあるなんて……と正直なところ思いました。
あと「そもそもなんでウィッグを付けないといけないんだろう」とも考えました。
「多様性って何だろう?」と考えたとき、帽子をかぶったままでもいい職場が増えたっていいし、帽子もウィッグもかぶらず、そのままの髪がないままの自分の姿で生活できたら良いんじゃないかって思いました。
「ありのままの姿を認めあえたら良いのに」と思うんです。
男性は薄毛になっても「スキンヘッドがかっこいい」と言われるけれど、女性は気の毒な目で見られてしまうのが現実なんですよね。
――たしかに。そういう面はあるかもしれません。
私の場合は、ヘナに出会って、髪に変化があって、ヘナのすばらしさを本当に実感していますし、多くの方に「ヘナを使ってほしい!」と思っています。
だけど、髪が生えてくることだけが目指すところではないと思うんです。
お顔をケアするように頭をケアしている方って少ないですよね。
でも、ヘナは頭皮のパック、ケアになるんです。
髪が抜けてはじめて気がついたのですが、私たちは、日々、髪があるのが当たり前だと思っているし、髪も頭皮を傷めつけているんですよね。染めたり、パーマをしたり……私も色々やってきました。
「あるのが当たり前だ」と思って生活していたけれど、なくす体験をしてはじめて「髪が当たり前にあることのありがたさ」に気づきました。
脱毛や薄毛でお悩みの方だけではなく、そうではない方にも、自分の頭、髪を大切にケアするつもりで、ヘナを取り入れてみていただきたいと思っています。
――「あって当たり前」として髪を扱うのではなくて、自分を大切にケアするつもりでヘナで髪をケアする。この感覚、私も取り入れてみたいと思います。
貴重なお話をお聞かせくださり、ありがとうございました。
萩原 郁子さん プロフィール
メディカルハーブ コーディネーター
ハーブ&ライフコーディネーター
オーガニックヘナ エヴァンジェリスト2020年7月、突然の脱毛を経験。
病院で検査をするも原因不明で、自己免疫疾患と診断される。
それをきっかけに、自然治癒力を引き出す自然療法を学びはじめる。
これまでの経験・学びをとおして、自然の豊かさ、生命力にあふれる植物の力をとりいれる方法を紹介するために、さまざまな活動に従事している。
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