ヘアカラーで”しみる”のは我慢しないといけないこと?〜ヘナで見つけた我慢しないヘアケア〜

体験者の声
この記事は約18分で読めます。

 

松元絢さん(30代)

​マインドフルネストレーナー/ 「Mindful.jp」編集長、IT企業会社員。
プライベートでは一児の母。
ヘナ歴:7か月
*取材当時の情報

妊娠中に湯シャンを始めたけれど……

ーー商品を使いはじめたきっかけを教えてください。

SNSを見て「湯シャンと相性がいいのか!」と思ったのがきっかけでした。

 

ーー湯シャン!初めてうかがった「きっかけ」です。ちなみに「湯シャン」に興味をもったきっかけは?

湯シャンを始めたのは、妊娠中だったと思います。

私、元々シンプルなのが好きなんです。
”面倒くさがり”というのもあるんですけど「どうせ面倒くさいなら、シンプル志向のほうが楽しそう」と、プチプラのものよりも、こだわりのものを選びたいと思うようになりました。

それで化粧品もオーガニックのものを使ったりしていたのですが、シャンプーっていいものとなかなか出会えなくて……オーガニックのシャンプーを試してみても何だか納得いかなかったんです。成分、値段、使い心地のどれをとっても「すごくいい!」と思えるものがありませんでした。

だから湯シャンに興味をもったのですが、始めたきっかけは吉川ひなのちゃんの本です。
ひなのちゃんが自分の出産のことを書いていて、出産のことが気になって読んでいたら「湯シャンしている」と。

私、高校生の頃、ひなのちゃんに憧れていたんですよね。湯シャンなら必要なものはないし、すぐにできる! そう思って、湯シャンを始めました。

 

ーーやってみて、どうでしたか?

その時は良さが全然わからなかったんですよ。
たしか1ヶ月くらいやったかな?

 

ーー完全に湯シャンで、シャンプーは使わずに?

そう、完全に毎日湯シャンでした。

その時は「なんか良い!」という日もあれば、「なんかポソポソする……」という日もあって。今になって思うと、自分のコンディションが出ていたんですよね。でも、当時はそれがわからなくて、自分のコンディションが出ているだけなのに、すべて湯シャンのせいにしていたんですよね。

だから「湯シャンが合っていないのかな?」と思っていました。

実際のところ、妊娠中はホルモンバランスが変化する時期で、何かを始めるのにはあまり良いタイミングではなかったのに、当時の自分はとにかく始めたかったのでしょうね。

夏場だったこともあり「これはダメだな」と一回断念しました。

 

ーー なるほど。夏場だと脂がとりきれない……みたいな状況になりやすいですね。

そうそう!
「このままだとダメだから、またいつかやろう」と思っていたんです。

……で、ちょうどそんなタイミングで記事を読んで「湯シャンとヘナは相性が良さそうだ」と思って、また始めたんです。

「ちゃんと染まってる!」 エコヴェーダのヘナを使って驚いたこと

ーー ヘナは、以前から使っていたんですか?

私は若白髪で、小学生の頃から白髪が多かったんです。全然気にしていなかったのですが、おしゃれ染めとして全体を明るい色にしていました。

「黒く染めると髪が傷む」と知っていたので髪を傷めずにやりたいな……と思っていたタイミングで、テレビの通販番組でヘナが紹介されていたんです。それを見て「ヘナなら髪が傷まないのでは!?」と思って使ってみました。

 

ーー 使ってみていかがでしたか?

実は、あまり色が染まらなかったんです。確か入社式の前日、人事部の担当の方から「髪を黒く染めてください」と言われてホテルで染めた思い出があります。

その体験から「ヘナって、あんまり色が染まらないんだな」と思っていました。

 

ーー当時はヘナがブームになっていた頃ですよね。髪を染める色素が入っていない粗悪なヘナが大量に出回っていたらしいので、そういうものだったのかもしれません。

あ、そうなんですね。

当時はよくわかってなくて「世代的に合わなかったのかな?」と思っていました。
通販番組に出ていたのが、髪がツヤツヤなマダムで。「ヘナはマダムと同じくらいの年代の方のものなのかな?」なんて勝手に思っていました。

「ヘナは染まらない」というイメージがあったので、はじめてエコヴェーダのヘナを使ったとき、驚いたんです。「染まってる!」って。染めるために使ったので、当たり前なんですけど(笑)。
ヘナを使っても染まらなかった記憶があったので、びっくりしました。

 

ーー そんな経験があったのに、よくぞ挑戦してくださいましたね! 嬉しいです。

私も成長して、以前よりはマダムに近い年齢になったのかな。ポジティブなので、そう思っていました(笑)。

(松元さんが使用したヘナ:オーガニックハーバルヘアカラー|オレンジ

ーー「染まった!」ということ以外に、何か変化はありましたか?

大きく感じたのは、髪のツヤです。
「あの時に見た通販番組のマダムのツヤはこれか!」と思いました。

私、エコヴェーダのヘナを使う前は、美容院でヘアカラーをしていたんです。ヘナを使うようになったら、ヘアカラーをしていない根元の部分が特にツヤツヤになって、髪質が変わっていくのを感じました。ヘナって、トリートメントにもなりますよね。

あと私の髪、下のほうはパーマが少し残っているのですが、肩口のあたりがうねってしまっていたんです。それが、ヘナを使うようになってからストレートになったので、驚きました。真っ直ぐになるんですよ。これ、なんでなんでしょう?


(松元さんの髪、パーマが残っているとは思えないほどツヤやかでした)

ヘナを使うようになって、 髪を染める時に感じていたストレスがなくなった

ーー すごい! すぐに変化があったのですね。

何よりありがたいのは、髪の毛を染めに行くストレスがなくなったことです。

それまで、美容院に行く時間は「無(む)」という感じだったんです。回数券を買っていたので「いつも通りお願いします」とオーダーして、月に1回パソコンを持って行っていました。美容師さんに「今日もパソコンですか?」と聞かれたりしながら作業をして過ごす……私にとっては「リラックス」とか「楽しい時間」というよりも、無機質な感じでした。

どこかで「これ嫌だな」と思っていたけれど、それを感じないようにしていたのかもしれません。

ヘナを使うようになって、そのストレスがなくなったのが良かったです。

 

ーー 「我慢」とまではいかないけれど、蓋をしていた違和感ってありますよね。

私、面倒くさがりなので、ヘナを自分で塗るのってすごく面倒なんです。やったほうがいいのはわかっているし、実際にやってみたらいい感じになるのだけど、やるまでが少し面倒くさい……(笑)。
でも、この面倒くささって「前向きな面倒くささ」なんですよね。「フェイスパックをする」とか「日記を書く」のに感じる面倒くささとも似ているかもしれません。

でも、美容院で感じていた違和感は、質がちがうものです。やっていることに完全に納得できているわけではないけれど「お金を払ってお任せしていることだし、まあいいか」と、どこか割り切って済ませていた感覚がありました。

 

ーー 「これがベストだとは思わないけれど……まぁいいか」と、私も長くカラーリングを続けていたので、その感覚、わかる気がします。

美容院で「しみませんか?」と聞かれますよね。
当然しみるんですけれど、言ったところでどうしようもないんです。

心の中では「しみること自体がおかしいでしょ」とは思うんです。だって、顔に使うものがしみたら、絶対に使いませんよね。それなのにどうしてヘアカラーはしみてもやっているんだろう? そう自分に突っ込みを入れていました。
でも、それが嫌ならカラーリングはできなくなってしまうし……

もちろん、美容師さんも工夫しようとしてくれますよね。「じゃあ、厚めにクリームを塗っておきますね」などと親切に対応してくれようとするけれど、根元の部分を染めるために美容院に来たのに厚めにクリームを塗って染まりが悪くなってしまうのは困りますし。

だから「しみませんか?」と聞かれたとき、いつも「大丈夫です」とは答えるけれど、内心は「もうこのやり取り、もう嫌だな」と思いながらも「仕方ないか」とあきらめていました。

 

ーー 身だしなみを整えておくためには、しみるのも、面倒なやり取りも仕方ないか……とあきらめていた部分はありますよね

以前は「月に一回しみる時間に耐えるために美容院に行く」という感じでした。みんな、この痛みにどうやって耐えているんでしょうね。

ヘナはしみないから、とてもいいです!
ヘナを始めた時に、ブログで「ヘナ始めました!」と書いたら「こういう情報、ありがたいです」「私も悩んでいました」というメッセージがありました。

実はモヤモヤしている方、結構多いのかもしれませんね。

 

ーー 本当に! モヤモヤすること、たくさんありますよね。

脱毛とも少し近い感覚かもしれません。
でも、脱毛の場合は終わりがあるけれど、白髪は増えていく一方なので終わりが見えないのですよね。

ヘナを塗るたびに健やかになっていく

そういえば、1回目は「染まっているか」を気にしていましたが、2回目からは染まっているかが気にならなくなりました。それよりも「セルフケアをしたぞ!」という感覚でヘナを使うようになっていったんです。

ヨガをするときのように、今は「ヘナを塗るたびに健やかになっている!」という手応えを感じながら使っています。

 

ーー 「健やかになっている!」ステキな手応えですね。今はどれくらいの頻度で使っているんですか?

今の私には「1ヶ月に1回」が限界という感じです。

今は「染める」が主目的ではなく「髪を育てている」という感覚が芽生えてきました
「もっと健やかになったらいいな」と思って続けているので、髪染めに対する気持ちが楽になりました。

 

ーー 「ヘナショック」と呼ばれるような髪がゴワゴワする感覚はありませんでしたか?

特になくて、最初から、きれいになる感覚を実感できました。湯シャンをしていたのが良かったのかな?
細かいことをあまり気にしないので、1回ごとの変化はあまりわからないんですけど。

あと、シャンプーがすごく気に入っています!

湯シャンを助けてくれるシャンプー

ーー 「マヘンディシャンプーH」ですね!

はい。いろんなシャンプーを試しましたけど、エコヴェーダのシャンプーは本当に使い心地がよくて「そうそう、こういうのがほしかった!」と思いました。

「湯シャンを助けてくれる」というコンセプトもありがたかったです。他のシャンプーだと、毎日使うことが前提なので、こういうシャンプーって他にはあまりないですよね。


(松元さんがオススメしているエコヴェーダ「マヘンディシャンプーH」)。

 

ーー 確かにそうかもしれませんね。

湯シャンの間に使うと気分転換になりますし、シャンプーが特別なもののようになったのがおもしろいです。「明日友だちに会うからシャンプー使っちゃおうかな」みたいな感じで使っています(笑)

使い心地はいいし、なかなかなくならない
しかも「量も回数もあまり使わないように」
と推奨しているじゃないですか。だから「たくさんは売れないだろうな……」と思っていたんです(笑)。

 

ーー あ、実はそうなんです。「マヘンディトリートメントH」の小さいボトル、私は1年使ってもなくなりませんでした。

私、シャンプーは、いろんなことに取り組んできたんです。アーユルヴェーダの方法を試したこともありますし、シャンプーも色々な種類を試してみました。

色々やってきたなかで、このシャンプーとトリートメントは、本当にいいと思ったんです。

「洗うぞ!」という強いシャンプーではなくて、サポート、補助してくれる感覚があって「ほどよく洗うってこういうことか」とわかった気がします。私のなかでは、湯シャンの延長にある「強力なお湯」という感じがしています。

市販のシャンプーは、サラサラにはなるけれど「粉うちしたようなサラサラ感」だったのですよね。毎日使い続けなければいい状態を維持できない感覚もあったし、何よりすごく強力だから、それまで湯シャンで積み重ねてきたもの(常在菌とか)がシャンプー1回で崩れてしまうようで「悲しいな」と思っていました。

ちなみに、娘も湯シャンです。

子育て中のヘナは、意外と大変ではない!

—— 子育て中は忙しいと思うのですが、ヘナの時間をとるのは大変じゃありませんか?

美容院に行く時間を考えたら、そんなに大変でもないんです。美容院にいくほうが大変かもしれませんね

子育て中でいちばん大変なのは「まとまった時間がとれないこと」だと思います。私の場合は、朝起きたらすぐに自分のことをやるようにしていて。実は、今朝、ヘナを塗ってからここに来ました。塗り終わったら娘が起きていたのですが、娘は、ヘナを塗った母の姿を、ニコーっとしながら見つめていました(笑)。

私は、自分の時間をとれているほうかなと思います。

でも、フェイスパックする時間はないんですよね(笑)。
ヘナを塗っているときにフェイスパックも一緒にできればいいとは思うけれど、それができないんです。

どちらも塗る時間があるのは大変なのですが、フェイスパックは塗ったあと動けないからもっと大変で……それに比べたら、ヘナは塗ったあとに頭にタオルをまけば動けるし、良い香りがするし、ずっとハードルが低いと思います。

 

ーー たしかに、ヘナって意外といい加減でも問題ないというか、そこまでデリケートにならなくても何とかなるものですよね。

市販の髪染めって分刻みですよね。たとえば「髪が太めの方は3分伸ばしてください」と書いてあるけれど、最初に塗ったところと後から塗ったところでは3分以上の差ができてしまうじゃないですか。「あれ? 大丈夫なのかな」と思ったりしていました。

でも、ヘナってすごくラクですよね。ピッタリ60分待たなければいけないわけではないし、多少短くしたり、時間が伸びたりしても大丈夫だし。
劇的に変化が出るわけじゃないから塗っているところと塗っていないところで、ものすごく大きな差が生まれるわけじゃない。だから
「見えにくいところは適当でもいいか」と思えて、すごく気楽です

もしかしたら細かいことを気にされる方は、最初は戸惑うかもしれませんね。

ヘナを使うと、体感として気持ちがいい

ーー 私、実はヘナを塗ったあと猛烈に眠くなってしまい、そのまま一晩置いてしまったことがありました。でも、全く問題ありませんでした(笑)

ヘナって、頭皮に良い感じがしますよね。
近ごろ、私は、頭皮へのケアを目的にヘナを使っているような感じがします。体感として気持ちがいいんです

「ヘナを塗ると気持ちいい」って記事にも書いてあるじゃないですか。実際にやってみるまでは、その意味がわからなかったんです。

「髪を染めるとしみて痛いはずなのに、気持ちがいいってどういうこと?」って。

「染めるときにしみない」という「マイナス」を「ゼロ」にするのは理解できるんです。でも「ゼロ」どころか「気持ちがいい」って、「プラス」になるなんて、「そんなことあるの?」と思っていました。

それが、実際にヘナを塗ってみたら、お風呂に入っているみたいな感じがして本当に心地よくて、なんかパラダイムシフトでした。

 

ーー パラダイムシフト! 大きな変化ですね。

美容院のヘアカラーは、気合を入れないと行けない感じでしたし、風邪気味のときなんかは体調が悪くなりそうであまり行きたくなかったのですよね。

以前も「オーガニックカラー」をメニューから選んでいたんです。でも「オーガニックカラーとは何か」についてほとんど説明いただいたことはありませんでした。美容院が悪いわけではないと思うのですが、もう少し中身について教えてくれたら、もっと自分に合ったものを選べるようになるのに……と思っています。

 

ーー たしかに。なんでしみるのかについてあまり説明いただけないし、私たちも敢えて聞かないことが多いかもしれませんね。

髪って目立つし、失敗したときのリスクが大きいですよね。実際のところ、トリートメントもよくわからないことがたくさんあったし、美容院ともう少しうまく付き合えるようになりたいです。


(シャンプーの魅力、ヘナの体感を熱心に語ってくださいました♪)

「美容院」とうまく付き合っていくには?

あ、ところで、気のせいかもしれないんですけど、ヘナを使いはじめてから白髪が減った気がするんです。

ーー ヘナの抗酸化作用の影響か、頭皮環境がよくなって白髪が少なる方が実際にいるみたいで、私も少しあった白髪がどこかにいってしまいました(笑)。

それは、ヘナを塗るモチベーションになりますね。
私、ヘナを始めてから「白髪が増えている」っていう実感がストップしたんです。それまでは「白髪って増えるんだな」という実感があって「このままずっと増え続けていくんだろうな」と思っていました。白髪が増えていくのが嫌だというわけではないけれど「変化していくものなんだな」と思っていたんです。

今になって思えば、それを加速させていたんでしょうね。だって、美容院でカラーリングをするのは痛かったし、かゆみが出たこともあるし、頭皮も毛根も「もうムリー!」と悲鳴をあげていたのかもしれません。そんなつもりはなかったけれど、実際は傷めつけていたのかもしれない……と今は思います。

 

ーー 私も、30代は月に1回は美容院に行ってカラーリングをしていた……と考えると10年間で120回か。申し訳ない気持ちになりますね。

「身だしなみを整えるために最低限」と思っていたけれど、実はその「最低限」が結構きついものなのかもしれません。

月1回って結構な頻度ですよね。色々なことを考えて月に一度何かをやり続けたら、それなりの効果がでますよね。
ヘアカラーに行って耐えることをくり返していたのかと思うと、なかなかかわいそうなことをしてしまったなと思います。

 

ーー 美容院が悪いとは思わないし、私、美容院って結構好きな場所なんですよね。少しブローしてもらうだけでも、気持ちも見た目も変わるものだし。

そうやって楽しく美容室に行くのはいいですよね。「気分上げよう」みたいな。
でも、本当に「上がっているか」は確認したほうがいいかもしれませんね。

ーー マインドフルネスのように「ちょっと立ち止まってみようよ」と思います。「〜しなければいけない」という力って結構強いですものね。

私は、ひなのちゃんに憧れていたけれど「憧れ」って大事だと思うんです。でも、それが何からきていて、どんなふうに憧れているのかを確認する必要はあると思います。

中学生の頃のような、純粋な「憧れ」って、あれ自体はすごくいいと思うんです。ひなのちゃんがCMに出ていたシャンプーを使って「ひなのちゃんになった気がする!」とワクワクするのはいいのだけど、大人になると「憧れ」にいろんなものが混じってきますよね
憧れに近づくために「○○しなきゃいけない」「○○でなきゃいけない」みたいなものとか。

理想に近づくモチベーションになっているうちはいいけれど、「憧れの人にはなれない」と思いながらも「○○しなきゃいけない」「○○でなきゃいけない」だけは残る……となってしまったら、すごくつらいことですし。

ーー 自分のなかに違和感はあるのだろうけど、その違和感の声を聞けなくなっていることってありますよね。

しかも、髪の毛ってヤケクソになりがちな部分にも思えるんです。
服だと「これ似合わないな」とか、明らかにわかるじゃないですか。でも、髪の毛は誤魔化せてしまうから、自分には合っていない髪型でやり過ごしてしまう……

ーー 服だと一目瞭然というか比較しやすいものですが、髪は良し悪しの基準がわかりづらいかもしれませんね。

私、美容室で「髪色に赤みが出やすいタイプですね」ってよく言われていたんです。そのときは指摘されているんだと思って「赤みは出てはいけないものだ」と思ってしまいました。
だから、別の美容院に行っても「赤みが出やすいって言われるんです」と話すと「それでしたら赤みを抑えますか?」と提案されて「じゃあそれで……」とオーダーをすることも何度かありましたし。

「赤みが出やすいですね」という美容師さんの言葉に、どういう意図があったのかはよくわかりません。
でも、当時の自分は、本当に自分の髪に赤みが出ていたのか、その色が嫌いなのかどうかもよくわからないまま、「赤みが出るのはダメだ」と考えてしまった。

今になって思えば、美容師さんが目指す色があって、それに仕上げるためには赤みが出やすいという意味だったのかもしれません。でも、いざ冷静になってみると、それって素人の私からすると、よくわからないんですよね。

こんなふうに考えると、やっぱり「髪」って「身体」なんですね。何かを言われると無意識のうちにコンプレックスのように感じて、髪について言われた小さいことを気にしてしまう……そんなモヤモヤに気づいていくというか、モヤモヤしている違和感の声に蓋をしないって大切なことかもしれません

「我慢しなくて済む方法があるんだよ」と伝えたい

ーー ヘナやシャンプー、どういう人におすすめしたいですか?

まず、シャンプーをすすめたいのは「今のやり方、違和感があって嫌だな」と思っている人と、いろんなことをやりすぎてよくわからなくなってしまっている人

今のやり方に納得していて、楽しめている人にはおすすめしなくていいかなと思うんです。でも「なんか違うな」とか「良いものがない!」と思っている人……というのは過去の私なんですけど(笑)。
私も「絶対おかしい! どこかに良いものがあるでしょ!」と思っていたので、
こんなにいろんなものがたくさんあるのに「自分に合うものがない」「見つけられない」と思っている方におすすめしたいです。

 

ーー 「選択肢が多すぎてこんなに試せないよ〜><」となっている方はいそうですよね。

そうそう。私の場合、湯シャンにしたのは、それもあります。どれを使っても納得がいかなくて……だったらもうお湯でいいじゃん!となりました(笑)。

だけど、それでも気になる時はありますよね。人によっては「いきなり湯シャンはハードルが高い」という方もいるだろうし、そういう意味でも、あのシャンプーはやっぱりすごくよかったです。

ーー ヘナをおすすめしたい方は?

ヘアカラーでしみている人

ーー となると、ほぼ100%の人のような気がしますね(笑)

カラーって、しみるじゃないですか。
でも、身だしなみを整えておくために必要な洗礼というか、ヘアカラーでしみても我慢している方って結構いる気がします。そういう方に「
我慢しなくて済む方法もあるんだよ」と伝えたいです。

ーー きれいになる努力をやめる必要はないけれど他の方法もある、と。

「武装」じゃないですけれど、現代社会で生きていくためにある程度必要なことってありますよね。

私、元々すごくマイペースで、幼稚園の頃、みんなに馴染むのが大変だったんです。
今でもそういう部分があるから、自分が「やりたい」と思えることができた時とか、ここぞという時に力を発揮するために、ふだんから準備しておくのも大切だと思っています。

外見にも、そういう感覚があるかもしれません。

私、「ハレの日」と「ケの日」を意識していて。毎日ビシッとする必要はないと思います。でも、髪の毛とかお肌って、いきなりハレの状態になれないんですよね。ファッションもずっと遠のいていると、いざという時に仮装大会みたいになってしまうから、アップデートし続ける必要がある。

だから、いざという時のために磨いていくけれど、実際は「今日はもういいです」という日がほとんどで(笑)。ただ、この「いざという時のための準備」があると安心感をもてるのではないかと思います。

ーー 我慢しない方法で、きれいでいる努力を続ける。健やかで軽やかな髪との向き合い方は、無理なく続けられる持続可能なスタイルだなと感じました。そんな素敵なヘアケア習慣を、エコヴェーダのシャンプーやヘナが支えているなんて、とても嬉しいことです。
貴重なお話を聞かせてくださり、ありがとうございました!

 

松元絢さんプロフィール

1983年、岡山県倉敷市生まれ。
ルーツは鹿児島県沖永良部島。
​マインドフルネストレーナー/ 「Mindful.jp」編集長 、
IT企業会社員。
プライベートでは一児の母。

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